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 八千代医療センター 小児科
概要 当該年度の研究費受入状況 教授・准教授・講師・助手の公的役職
教授・准教授・講師・助手の学会・研究会の役員 学術雑誌 著書
学会発表


教授:
   髙梨 潤一
   濱田 洋通
助教:
   安部 昌宏
   木村 翔
   佐野 賢太郎
   篠﨑 啓介
   下山 恭平
   杉浦 健太
   塚原 正之
   廣瀬 翔子
   渡邊 肇子
■ 概要
<診療>
医療を必要としているすべての小児を対象としている。24時間365日の小児救急医療を行い、小児の急性期疾患全般の診療を包括的かつ各科協力し横断的に行っている。年間1,339の入院、36,306例の外来診療を行っている。夜間救急外来は地元医師会と共同で運営している。小児集中治療室を擁し、千葉県東葛南部医療圏を中心に年間約300名の小児患者を受け入れケアしている。循環器、神経発達、アレルギー、腎臓、内分泌疾患の専門外来を開設している。
<教育>
実地に即した教育を基本としている.卒前教育では,医学部5年生の選択実習
毎年10名を担当し、6年生の自主選択実習(クリニカルクラークシップ)
3-5名を担当している。上級医・初期研修医の屋根瓦体制に加わってもらい、病棟担当として学習してもらう。朝・夕の病棟カンファレンスに加わり、討議に参加することで見識を深める。卒後教育は当院初期研修医10名に加えて、他プログラムからの参加者も受け入れている。研修医の一日はほぼ病棟担当である。
屋根瓦指導体制:上級医とペアーとなり、病棟担当医となる
小児科専門医・小児外科専門医が、病棟責任医師として指導
朝・夕の病棟カンファレンスで、治療方針、安全対策を確認
朝・夕、病棟責任医とともに回診、治療方針の確認
ER当番、当直医への申し送り
毎週1-2回、上級医とER外来を担当
後期研修(初期研修終了後の小児科研修)は、小児科専門医取得を目的とするが、研修の大きな特色は小児科医の育成にとどまらず小児医療者の育成に重点を置いていることである。小児科専門医に加え外科系専門医からの指導を包括的に受けることの出来る研修環境を提供している。また、小児科専門医取得後は小児神経専門医、小児循環器専門医、感染症専門医の研修施設としてそれぞれの専門医の育成を行っている。
<研究>
臨床に根ざした研究を世界に発信することをめざしている.現在の主な研究テーマを列挙する(2007-2011)
1)難治性川崎病の病態と新たな治療法の開発.
2)新たな呼吸器ウイルス感染症の病態の解明.3)喘息発作時の吸入療法に関する研究.4)ヒトヘルペスウイルス6・7型感染症の迅速診断とそれを活かした治療.5)ヒトパレコウイルス感染症の病態の解明
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■ 当該年度の研究費受入状況
1.  科学研究費補助金・基盤研究(C)  (研究課題番号:19K08237)
 研究課題:MRスペクトルスコピーを用いた小児神経疾患におけるグルタミン酸興奮毒性の病態解明  (研究代表者:髙梨潤一)
 研究補助金:1,200,000円  (代表)
2.  国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究費  (研究課題番号:18ek0109270h0002)
 研究課題:先天性大脳白質形成不全症の臨床的基盤を明らかにするための研究  (研究分担者:髙梨潤一)
 研究補助金:500,000円  (分担)
3.  厚生労働省難治性疾患克服事業  (研究課題番号:H30-難治等(難)-一般-007)
 研究課題:良質なエビデンスに基づく急性脳症の診療に向けた体制整備  (研究分担者:高梨潤一)
 研究補助金:300,000円  (分担)
4.  厚生労働省難治性疾患克服事業  (研究課題番号:H30-難治等(難)-一般-008)
 研究課題:遺伝性白質疾患・知的障害をきたす疾患の診断・治療・研究システムの構築  (研究分担者:高梨潤一)
 研究補助金:600,000円  (分担)
5.  科学研究費補助金・基盤研究(C)  (研究課題番号:19K08330)
 研究課題:川崎病におけるCD60-My19システムを介した血管炎進展とその制御  (研究代表者:濱田洋通)
 研究補助金:900,000円  (代表)
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■ 教授・准教授・講師・助教の公的役職
1.  髙梨潤一 :国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 客員協力研究員
2.  髙梨潤一 :東邦大学医学部客員教授
3.  髙梨潤一 :千葉県医師研修支援ネットワーク理事
4.  髙梨潤一 :八千代市いじめ問題対策調査委員会委員
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■ 教授・准教授・講師・助教の学会・研究会の役員
1.  髙梨潤一 :日本小児科学会 評議員、日本小児神経学会 評議員・用語委員長・Brain Dev 編集委員・急性脳症ガイドライン策定委員・システマティックレビュー委員, 日本神経放射線学会 評議員・広報委員・渉外委員, 日本小児放射線学会 代議員, 日本神経感染症学会 評議員
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■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 著書 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
筆 頭Corresponding
Author
共 著筆 頭Corresponding
Author
共 著 筆 頭共 著筆 頭共 著 演 者共 演演 者共 演 演 者共 演
 3 3 1 1 1 6  0 3 0 0  6 4  1 0  2 0
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■ 学術雑誌
原著
1. Murofushi Yuka, Hosoyama Kimiko, Kubota Kazuo, Sato Noriko, Takahashi Yuji,Takanashi Jun-ichi*:  Cerebral white matter lacerations in children caused by repetitive head trauma.  Brain & Development  42 (1) :83-87 , 2020.1   DOI:10.1016/j.braindev.2019.08.014
2. Shibata A, Kasai M, Hoshino A, Miyagawa T, Matsumoto H, Yamanaka G, Kikuchi K, Kuki I, Kumakura A, Hara S, Shiihara T, Yamazaki S, Ohta M, Yamagata T, Takanashi J, Kubota M, Oka A, Mizuguchi M:  Thermolabile polymorphism of carnitine palmitoyltransferase 2: a genetic risk factor of overall acute encephalopathy.  Brain & Development  41 (10) :862-869 , 2019.11   DOI:10.1016/j.braindev.2019.07.008
3. EBATA Ryota*, YASUKAWA Kumi, NAGAI Kazue, SAITO Yuko, HIGASHI Kouji, HOMMA Jun, TAKADA Nobuyuki, TAKECHI Fumie, SAITO Naoki, KOBAYASHI Hironobu, OKUNUSHI Kentaro, HAMADA Hiromichi, KOHNO Yoichi, HANAOKA Hideki, SHIMOJO Naoki:  Sivelestat Sodium Hydrate Treatment for refractory Kawasaki Disease Patients.  Pediatrics international : official journal of the Japan Pediatric Society  61 (5) :438-443 , 2019.5   DOI:10.1111/ped.13851
4. Takata A, Nakashima M, Saitsu H, Mizuguchi T, Mitsuhashi S, Takahashi Y, Okamoto N, Osaka H, Nakamura K, Tohyama J, Haginoya K, Takeshita S, Kuki I, Okanishi T, Goto T, Sasaki M, Sakai Y, Miyake N, Miyatake S, Tsuchida N, Iwama K, Minase G, Sekiguchi F, Fujita A, Imagawa E, Koshimizu E, Uchiyama Y, Hamanaka K, Ohba C, Itai T, Aoi H, Saida K, Sakaguchi T, Den K, Takahashi R, Ikeda H, Yamaguchi T, Tsukamoto K, Yoshitomi S, Oboshi T, Imai K, Kimizu T, Kobayashi Y, Kubota M, Kashii H, Baba S, Iai M, Kira R, Hara M, Ohta M, Miyata Y, Miyata R, Takanashi J, Matsui J, Yokochi K, Shimono M, Amamoto M, Takayama R, Hirabayashi S, Aiba K, Matsumoto H, Nabatame S, Shiihara T, Kato M, Matsumoto N:  Comprehensive analysis of coding variants highlights genetic complexity in developmental and epileptic encephalopathy.  Nature Communications  10 (1) :2506 , 2019   DOI:10.1038/s41467-019-10482-9
総説及び解説
1. 多田弘子、髙梨潤一:  可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎脳症 -up-to-date-.  日本小児科学会雑誌  123 (5) :814-823 , 2019.5
2. 髙梨潤一*:  急性脳症の最新知見.  脳と発達  51 (3) :157-158 , 2019.5
3. 髙梨潤一*:  興奮毒性型急性脳症スペクトラムの拡がり.  脳と発達  51 (3) :163-166 , 2019.5
症例報告
1. Takanashi Jun-ichi*, Takase Nanako:  Reader response: Evidence in focus: Nusinersen use in spinal muscular atrophy.  Neurology  93 :464 , 2019.9   DOI:https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000008074
2. Miyamoto s, Nakashima M, Ohashi T, Hiraide T, Kurosawa K, Yamamoto T, Takanashi J, Osaka H, Inoue K, Miyazaki T, Wada Y, Okamoto N, Saitsu H:  A case of de novo splice site variant in SLC35A2 showing developmental delays, spastic paraplegia, and delayed myelination.  Molecular Genetics and Genomic Medicine  7 :e814 , 2019.6   DOI:10.1002/mgg3.814 Link
その他
1. 髙梨潤一:  小児のステロイドパルス療法後の注意点.  ドクターサロン  63 (5) :30-33 , 2019.5
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■ 著書
1. 髙梨潤一:  尿素サイクル異常症.  治療可能な遺伝性神経疾患 診断・治療の手引き  58-62.  診断と治療社,  東京, 2020.1
2. 鉄原健一:  熱中症.  こどもの外科救急  187.  日本医事新報社,  東京, 2019.12
3. 市川光太郎,天本 正乃:  川崎病.  小児救急治療ガイドライン  249-255.  総合医学社,  東京, 2019.4
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■ 学会発表
1. Takanashi Jun-ichi, Murofushi Yuka, Sano KentaroSakuma Hiroshi, Terada Hitoshi: Neurochemistry evaluated by MR spectroscopy in two patients with anti-NMDA receptor encephalitis.  42th European Society of Neuroradiology,  Oslo, Norway,  2019/09
2. ◎本田隆文, 安川久美, 平井希, 松井 拓也, 阿部 勝宏, 濱田洋通, 高梨潤一: チャイルドシートの適切な使用下で陰圧性肺水腫を呈し気道狭窄病変の診断に至った1か月児.  第47回日本集中治療医学会学術集会,  名古屋市,  2020/03
3. 佐々木悠介, 藤森誠, 早田衣里, 安部昌宏, 濱田洋通, 高梨潤一: 気腫性腎盂腎炎を合併した重症サルモネラ感染症の11歳男児.  第16回日本小児消化管感染症研究会,  東京,  2020/02
4. 森山 陽子, 近藤 優帆, 小口 萌, 金澤 正樹, 寺井 勝, 高梨 潤一: 高b値拡散強調画像がけいれん重積型(二相性)脳症(AESD)早期診断に有用であった3歳女児例.  小児神経学会関東地方会,  日本,  2020/01
5. ◎數間貴紀, 髙瀨菜々子, 下山恭平, 白戸由理, 濱田洋通, 髙梨潤一: 川崎病に合併した炎症性斜頸:背景因子を含めた検討.  第214回日本小児科学会千葉地方会,  千葉,  2019/09
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