<<< 前 2019年度 2020年度 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 次 >>>
 八千代医療センター 小児科
概要 当該年度の研究費受入状況 学術雑誌
著書 学会発表


教授:
   髙梨 潤一
   濱田 洋通
講師:
   武藤 順子
助教:
   阿部 昂太
   安部 昌宏
   木村 翔
   篠﨑 啓介
   下山 恭平
   杉浦 健太
   廣瀬 翔子
   安河内 悠
■ 概要
<診療>
医療を必要としているすべての小児を対象としている。24時間365日の小児救急医療を行い、小児の急性期疾患全般の診療を包括的かつ各科協力し横断的に行っている。年間2,800例の入院、30,000例の外来診療を行っている。夜間救急外来は地元医師会と共同で運営している。小児集中治療室を擁し、千葉県東葛南部医療圏を中心に年間約300名の小児患者を受け入れケアしている。循環器、神経発達、アレルギー、腎臓、内分泌疾患の専門外来を開設している。
<教育>
実地に即した教育を基本としている.卒前教育では,医学部5年生のS9実習(のべ20名程度)を担当し、6年生の選択実習(クリニカルクラークシップ)を担当している。上級医・初期研修医の屋根瓦体制に加わってもらい、病棟担当として学習してもらう。朝・夕の病棟カンファレンスに加わり、討議に参加することで見識を深める。卒後教育は当院初期研修医10名に加えて、他プログラムからの参加者も受け入れている。研修医の一日はほぼ病棟担当である。
屋根瓦指導体制:上級医とペアーとなり、病棟担当医となる
小児科専門医・小児外科専門医が、病棟責任医師として指導
朝・夕の病棟カンファレンスで、治療方針、安全対策を確認
朝・夕、病棟責任医とともに回診、治療方針の確認
ER当番、当直医への申し送り
毎週1-2回、上級医とER外来を担当
後期研修(初期研修終了後の小児科研修)は、小児科専門医取得を目的とするが、研修の大きな特色は小児科医の育成にとどまらず小児医療者の育成に重点を置いていることである。小児科専門医に加え外科系専門医からの指導を包括的に受けることの出来る研修環境を提供している。また、小児科専門医取得後は小児神経専門医、小児循環器専門医、感染症専門医の研修施設としてそれぞれの専門医の育成を行っている。
<研究>
臨床に根ざした研究を世界に発信することをめざしている.現在の主な研究テーマを列挙する
1)難治性川崎病の病態と新たな治療法の開発.
2)新たな呼吸器ウイルス感染症の病態の解明.3)喘息発作時の吸入療法に関する研究.4)ヒトヘルペスウイルス6・7型感染症の迅速診断とそれを活かした治療.5)小児急性脳症の病態解明・治療法開発。6)小児神経疾患の画像診断・病態解明
ページの先頭へ
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:19K08237)
 研究課題:MRスペクトルスコピーを用いた小児神経疾患におけるグルタミン酸興奮毒性の病態解明  (研究代表者:髙梨潤一)
 研究補助金:700,000円  (代表)
2.  厚生労働科学研究費(難治性疾患政策研究事業)  (研究課題番号:21FC1005)
 研究課題:小児急性脳症の早期診断・最適治療・ガイドライン策定に向けた体制整備  (研究代表者:髙梨潤一)
 研究補助金:11,700,000円  (代表)
3.  厚生労働科学研究費(難治性疾患政策研究事業)  (研究課題番号:21FC1015)
 研究課題:遺伝性白質疾患・知的障害をきたす疾患の診断・治療・研究システム構築  (研究分担者:髙梨潤一)
 研究補助金:300,000円  (分担)
4.  基盤研究(C)  (研究課題番号:21K07694)
 研究課題:網羅的脳MRI解析を用いた巨脳症性疾患の予後予測のための画像バイオマーカーの探索  (研究分担者:髙梨潤一)
 研究補助金:100,000円  (分担)
ページの先頭へ
■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 著書 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
筆 頭Corresponding
Author
共 著筆 頭Corresponding
Author
共 著 筆 頭共 著筆 頭共 著 演 者共 演演 者共 演 演 者共 演
 1 1 2 2 2 6  0 17 0 0  5 15  0 0  1 0
ページの先頭へ
■ 学術雑誌
原著
1. Okada Tomoko, Fujita Yuji, Imataka George, Takase Nanako, Tada Hiroko, Sakuma Hiroshi, Takanashi Jun-ichi*:  Increased cytokines/chemokines and hyponatremia as a possible cause of clinically mild encephalitis/encephalopathy with a reversible splenial lesion associated with acute focal bacterial nephritis.  Brain & Development  44 (2022) :30-35 , 2022.1   DOI:10.1016/j.braindev.2021.07.008
2. Mitsuishi Tsuyoshi, Miyata Kazunori, Ando Akiko, Sano Kentaro, Takanashi Jun-Ichi:  Characteristic nail lesions in Kawasaki disease: Case series and Literature review.  The Journal of Dermatology  49 (2) :232-238 , 2021.12   DOI:10.1111/1346-8138.16276
3. Asaki Yumie, Sugiura Kenta, Yasukawa Kumi, Hamada Hiromichi, Takanashi Jun-Ichi:  Spontaneous tracheal rupture caused by acute asthma exacerbation.  Pediatrics International  63 (12) :1541-1543 , 2021.12   DOI:10.1111/ped.14907
4. Numata-Uematsu Yurika*, Uematsu Mitsugu, Yamamoto Toshiyuki, Saitsu Hirotomo, Katata Yu, Oikawa Yoshitsugu, Saijyo Naoya, Inui Takehiko, Murayama Kei, Ohtake Akira, Osaka Hitoshi, Takanashi Jun-ichi, Kure Shigeo, Inoue Ken:  Leigh syndrome-like MRI changes in a patient with biallelic HPDL variants treated with ketogenic diet.  Molecular Genetics and Metabolism Reports.  29 :100800 , 2021.10   DOI:10.1016/j.ymgmr.2021.100800 Link
5. Kobayashi Y, Tohyama J, Takahashi Y, Goto T, Haginoya K, Inoue T, Kubota M, Fujita K, Honda R, Ito M, Kishimoto K, Nakamura K, Sakai Y, Takanashi J, Tanaka M, Tanda K, Tominaga K, Yoshioka S, Kato M, Nakashima M, Saitsu H, Matsumoto N:  Clinical manifestations and epilepsy treatment in Japanese patients with CDKL5 mutations.  Brain & Development  43 :505-514 , 2021.4   DOI:10.1016/j.braindev.2020.12.006
全件表示(7件)
総説及び解説
1. 髙梨潤一*:  けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)の病態・診断・治療.  小児科  62 (9) :939-948 , 2021.9
2. 髙梨潤一*:  MR spectroscopy で診る小児脳病態.  CI研究  42 (3-4) :139-145 , 2021.4
症例報告
1. Shiota Megumi, Ito Keisuke, Shirato Yuri, Takase Nanako, Sano Kentaro, Yuasa Shota, Takanashi Jun-ichi:  Unilateral internal carotid artery absence in trisomy18.  Brain & Development  44 (2022) :357-360 , 2021.12   DOI:10.1016/j.braindev.2021.12.007
2. 松井拓也, 安川久美, 本田隆文, 濱田洋通, 髙梨潤一:  洞不全症候群の重症心身障害児に対するシロスタゾール投与の経験.  千葉医学  97 (3) :63-68 , 2021.6   DOI:10.20776/S03035476-97-3-P63
ページの先頭へ
■ 著書
1. 髙梨潤一:  小児急性脳症.  診療ガイドラインUP-TO-DATE2022→2023  974-977.  メディカルレビュー社,  東京, 2022.2
2. 髙梨潤一, 小坂仁:  ミトコンドリア脳筋症・乳酸アシドーシス・脳卒中様発作症候群(MELAS).  画像で診る遺伝性白質疾患診断の手引き  128-129.  診断と治療社,  東京, 2021.6
3. 髙梨潤一:  尿素サイクル異常症(UCD).  画像で診る遺伝性白質疾患診断の手引き  132-133.  診断と治療社,  東京, 2021.6
4. 髙梨潤一:  脳石灰化と嚢胞を伴う白質脳症(LCC).  画像で診る遺伝性白質疾患診断の手引き  144-145.  診断と治療社,  東京, 2021.6
5. 髙梨潤一:  Fabry病.  画像で診る遺伝性白質疾患診断の手引き  150-151.  診断と治療社,  東京, 2021.6
全件表示(17件)
ページの先頭へ
■ 学会発表
1. ◎落合健太, 林佑香, 髙瀨菜々子, 佐野賢太郎, 塩田惠, 白戸由理, 安川久美, 髙梨潤一: 乳酸高値,抗GM1-IgG抗体を認めた急性散在性脳脊髄炎重症例.  第76回日本小児神経学会関東地区会,  WEB開催,  2022/03
2. ◎渡邊啓, 藤森誠, 髙梨潤一: COVID-19感染症後に脱毛症を発症した乳児.  第221回日本小児科学会千葉地方会 第1460回千葉医学会分科会,  千葉大学医学部附属病院,  2022/02
3. ◎白戸由理, 塩田惠, 佐野賢太郎, 林佑香, 髙瀨菜々子, 落合健太, 髙梨潤一, 大橋高志: 自己免疫性GFAPアストロサイトパチーにおけるMRI、MRSの経時的検討.  第51回日本神経放射線学会,  東京都千代田区神田駿河台 御茶ノ水ソラシティ,  2022/02
4. ◎髙梨潤一, 林佑香, 佐野賢太郎, 髙瀨菜々子, 白戸由理, 塩田惠, 落合健太, 多田弘子: 「良質なエビデンスに基づく急性脳症の診療に向けた体制整備」研究班(髙梨班)の役割と目標.  小児急性脳症の早期診断・最適治療・ガイドライン策定に向けた体制整備,  東京女子医科大学八千代医療センター(WEB開催),  2021/11
5. ◎林佑香, 佐野賢太郎, 髙瀨菜々子, 落合健太, 塩田惠, 白戸由理, 髙梨潤一: 小児急性脳症の治療法の変遷に関するアンケート調査.  小児急性脳症の早期診断・最適治療・ガイドライン策定に向けた体制整備,  東京女子医科大学八千代医療センター(WEB開催),  2021/11
全件表示(21件)
ページの先頭へ
  :Corresponding Author
 :筆頭者
◎:発表者