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 生化学
概要 当該年度の研究費受入状況 学術雑誌
学会発表


教授：
    高桑　雄一 		講師：
    萬野　純恵 		助教：
    新敷　信人
   越野　一朗
   田中　正太郎
   斎藤　将樹
■ 概要
生化学（Biochemistry）は「分子から生命現象を理解する」学体系であり、ヒトの正常および病態を分子レベルで解明することを目指している。教育では医学部および医学研究科において講義・実習・テュートリアル学習などを通して、学生・院生の知識の習得、問題発見・解決能力の涵養に深く関わっている。
　研究テーマは「生体膜の構造と機能の相関およびその異常の解明」であり、生体膜を舞台に繰り広げられる分子たちのドラマと向き合い、解き明かされる巧妙かつ見事な仕組みに感動を覚えている。
　現在の主なテーマは（１）脂質二重層におけるリン脂質の非対称分布のメカニズムの解明（２）膜貫通タンパク質のクラスター化のメカニズムの解明（３）　マラリア原虫の赤血球侵入のメカニズムの解明とその制御（４）マスト細胞の顆粒分泌における膜融合機構の解明とその制御（５）細胞膜ラフトを介する情報伝達系の解明（6）タンパク質の翻訳後修飾による分子間相互作用の調節（7）細胞内一分子診断の開発（８）赤血球の寿命を規定する機構の解明（９）リポタンパク質と赤血球間の脂質交換機構の解明、などである。
　これらの研究には、生化学的、細胞学的、分子生物学的、生物物理学的手法を駆使し、学内外および国外との共同研究を進め、成果は原著論文、シンポジウム、学会などで発表している。
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■ 当該年度の研究費受入状況
1.  日本学術振興会科研費　基盤研究（C）  (研究課題番号：22591112)
 研究課題：ラフトを標的とした新規の広スペクトル抗感染症薬としてのリドカインの効果の検討  (Representative Researcher：高桑　雄一)
 研究補助金：2,080,000円  (代表)
2.  日本学術振興会科研費　若手研究（B）  (研究課題番号：23770136)
 研究課題：一次繊毛の短縮とそれを介した細胞周期制御に関わる分子機序の解明  (Representative Researcher：斎藤　将樹)
 研究補助金：1,100,000円  (代表)
3.  日本学術振興会科研費　挑戦的萌芽研究  (研究課題番号：24659485)
 研究課題：宿主由来ATPを悪用したマラリア原虫の赤血球侵入戦略の解明ー治療を目指してー  (Representative Researcher：越野　一朗)
 研究補助金：2,600,000円  (代表)
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■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 著書 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
筆 頭Corresponding
Author		共 著筆 頭Corresponding
Author		共 著 筆 頭共 著筆 頭共 著 演 者共 演演 者共 演 演 者共 演
 0 0 0 0 1 2  0 0 0 0  5 3  0 0  2 0
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■ 学術雑誌
原著
1. NUNOMURA Wataru†, TAKAKUWA Yuichi*, JINBO Yuji, ISOZUMI Noriyoshi, OHKI Shinya, IZUMI Yoshinobu, MATSUSHIMA Norio：  Novel Mechanism of Regulation of Protein 4.1G Binding Properties Through Ca2+/Calmodulin-Mediated Structural Changes.  Cell biochemistry and biophysics  2013 (66) ：545-558 , 2013.1   DOI:10.1007/s12013-012-9502-7
2. SHIBA Kouhei†, NUNOMURA Wataru, TAKAKUWA Yuichi*：  Light scattering: a novel approach to analyze protein 4.1R FERM domain interaction with inside-out-vesicles in solution.  Analytical Sciences  28 (6) ：613 , 2012
3. Nusuetrong Punnee, Saito Masaki*, Kikuchi Haruhisa, Oshima Yoshiteru, Moriya Takahiro, Nakahata Norimichi：  Apoptotic effects of satratoxin H is mediated through DNA double-stranded break in PC12 cells.  Journal of Toxicological Sciences  37 ：803-812 , 2012
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■ 学会発表
1. ◎田中正太郎, 高桑雄一： 膜骨格タンパク質p55の細胞内輸送機構の解明：蛍光相関分光法（FCS)を用いた観察.  第85回日本生化学会大会,  福岡市,  2012/12
2. ◎布村渉, GASCARD Philippe, DENKAR Sheryl, BARBER Diane, 高桑雄一： 赤血球膜骨格蛋白質によるNa+/H+交換体（HNE1）の活性制御.  第85回日本生化学会大会,  福岡,  2012/12
3. ◎斎藤将樹, 新敷信人, 萬野純恵, 高桑雄一： コレステロールによる細胞膜リン脂質非対称性の制御機構.  第85回日本生化学会大会,  福岡,  2012/12
4. 新敷信人, 萬野純恵, 高桑雄一： 脂質過酸化によるメトヘモグロビンとの結合親和性の増加は赤血球膜タンパク質Band 3のカルボニル化に起因する.  日本生化学会,  福岡県,  2012/12
5. ◎田中正太郎, 高桑雄一： 輸送小胞における膜骨格3者複合体（protein 4.1R/p55/GPC）の形成：蛍光相関分光法（FCS）を用いた観察.  第45回日本発生生物学会・第64回日本細胞生物学会合同大会,  神戸,  2012/05
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  ＊：Corresponding Author
 †：筆頭者
◎：発表者