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生化学
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■ 概要
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生化学(Biochemistry)は「分子から生命現象を理解する」学体系であり、ヒトの正常および病態を分子レベルで解明することを目指している。教育では医学部および医学研究科において講義・実習・テュートリアル学習などを通して、学生・院生の知識の習得、問題発見・解決能力の涵養に深く関わっている。
研究テーマは「生体膜の構造と機能の相関およびその異常の解明」であり、生体膜を舞台に繰り広げられる分子たちのドラマと向き合い、解き明かされる巧妙かつ見事な仕組みに感動を覚えている。
現在の主なテーマは(1)脂質二重層におけるリン脂質の非対称分布のメカニズムの解明(2)膜貫通タンパク質のクラスター化のメカニズムの解明(3) マラリア原虫の赤血球侵入のメカニズムの解明とその制御(4)マスト細胞の顆粒分泌における膜融合機構の解明とその制御(5)細胞膜ラフトを介する情報伝達系の解明(6)タンパク質の翻訳後修飾による分子間相互作用の調節(7)細胞内一分子診断の開発(8)赤血球の寿命を規定する機構の解明(9)リポタンパク質と赤血球間の脂質交換機構の解明、などである。
これらの研究には、生化学的、細胞学的、分子生物学的、生物物理学的手法を駆使し、学内外および国外との共同研究を進め、成果は原著論文、シンポジウム、学会などで発表している。
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■ 当該年度の研究費受入状況
1.
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日本学術振興会科研費 基盤研究(C)
(研究課題番号:26461515)
研究課題:マラリア原虫の侵入時における赤血球側でのPKAリン酸化イベントの全容解明
(研究代表者:越野 一朗)
研究補助金:1,430,000円 (代表)
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■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 |
著書 |
学会発表 |
その他 発表 |
和文 | 英文 |
和文 | 英文 |
国内 | 国際 |
筆 頭 | Corresponding Author | 共 著 | 筆 頭 | Corresponding Author | 共 著 |
筆 頭 | 共 著 | 筆 頭 | 共 著 |
演 者 | 共 演 | 演 者 | 共 演 |
演 者 | 共 演 |
0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 |
0 | 0 | 0 | 1 |
9 | 1 |
0 | 0 |
2 | 0 |
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■ 学術雑誌
原著
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1.
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Takaya R†, Nagai J, Piao W, Niisato E, Nakabayashi T, Yamazaki Y, Nakamura F, Yamashita N, Kolattukudy P, Goshima Y, Ohshima T*.:
CRMP1 and CRMP4 are required for proper orientation of dendrites of cerebral pyramidal neurons in the developing mouse brain.
Brain research
1655
:161-167
, 2017.1
DOI:10.1016/j.brainres.2016.11.003.
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2.
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Shishikura Maria, Nakamura Fumio, Yamashita Naoya, Uetani Noriko, Iwakura Yoichiro, Goshima Yoshio:
Expression of receptor protein tyrosine phosphatase δ, PTPδ, in mouse central nervous system.
Brain research
1642
:244-254
, 2016.7
DOI:10.1016/j.brainres.2016.03.030
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3.
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Nobuto Arashiki†*,Masaki Saito, Ichiro Koshino, Kotoe Kamata, John Hale, Narla Mohandas, Sumie Manno, and Yuichi Takakuwa:
An Unrecognized Function of Cholesterol: Regulating the Mechanism Controlling Membrane Phospholipid Asymmetry.
Biochemistry
55
:3504-3513
, 2016.6
DOI:10.1021/acs.biochem.6b00407
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4.
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Arashiki Nobuto, Takakuwa Yuichi, Mohandas Narla, Hale John, Yoshida Kenichi, Ogura Hiromi, Utsugisawa Taiju, Ohga Shouichi, Miyano Satoru, Ogawa Seishi, Kojima Seiji, Kanno Hitoshi:
ATP11C is a major flippase in human erythrocytes and its defect causes congenital hemolytic anemia.
Haematologica
101
(5)
:559-565
, 2016.5
DOI:10.3324/haematol.2016.142273
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■ 著書
1.
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KOSHINO Ichiro:
イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書30版
327, 391-375, 393.
丸善出版,
東京、日本,
2016.11
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■ 学会発表
1.
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◎田中正太郎, 高桑雄一:
GFP陰性造影法による生細胞の構造計測技術の開発.
日本生物工学会第68回大会,
富山県富山市,
2016/09
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2.
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◎逸見祐次, 田中正太郎, 高桑雄一:
FCSを用いて赤血球膜貫通タンパク質の様式を観測する.
第89回日本生化学会大会,
仙台,
2016/09
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3.
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越野一朗, 高桑雄一:
赤血球膜骨格構造へのPKA/PKCリン酸化による影響.
第89回日本生化学会大会,
宮城県仙台市,
2016/09
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4.
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◎田中正太郎, 高桑雄一:
マスト細胞分泌顆粒の積荷タンパク質に基づく分類と分取.
第89回日本生化学会大会,
宮城県仙台市,
2016/09
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5.
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◎新敷信人, 菅野仁, 高桑雄一:
ヒト赤血球膜においてフォスファチジルセリンが内層に維持されるメカニズム.
第89回 日本生化学会大会,
仙台,
2016/09
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6.
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◎田中正太郎, 高桑雄一:
GFP陰性造影法を利用したマスト細胞輸送小胞の構造解析.
日本細胞生物学会,
京都市,
2016/06
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7.
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◎新敷信人, 菅野仁, 高桑雄一:
ヒト赤血球膜におけるフリッパーゼ分子の同定とリン脂質非対称性維持のメカニズム.
第58回 日本脂質生化学会,
秋田,
2016/06
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8.
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◎田中正太郎, 高桑雄一:
マスト細胞分泌顆粒の細胞質分裂における分配機構の解明の試み.
日本膜学会,
東京都新宿区(早稲田大学),
2016/05
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9.
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◎逸見祐次, 高桑雄一, 田中正太郎:
FCSを用いて膜貫通タンパク質の存在様式を観測する.
日本膜学会第38年会,
東京,
2016/05
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10.
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◎新敷信人, 菅野仁, 高桑雄一:
ヒト赤血球膜におけるフリッパーゼ分子の同定.
日本膜学会第38年会,
東京,
2016/05
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11.
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◎田中正太郎, 高桑雄一:
スフェロイド内細胞の構造解析・評価法の開発.
シンポジウム「細胞アッセイ技術の現状と将来」,
東京都目黒区(東京大学生産技術研究所),
2017/01
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12.
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◎新敷信人:
死ぬためのメカニズムから見えた赤血球が120日間生きるためにとった戦略.
第3回 赤血球研究会,
仙台,
2016/09
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