<<< 前
2010年度
2011年度
2012年度
|
2013年度
|
2014年度
次 >>>
生理学(神経生理学分野)
教授:
川上 順子
宮田 麻理子
|
助教:
鳴島 円
木内(矢ヶ崎) 有希
南雲 康行
竹内 雄一
|
|
|
■ 概要
|
コンピュータの画像処理能力の進歩に伴い、ヒトの脳機能の研究が進んではきたが、人のこころを理解するための研究はやっと入口が見え始めたところである。神経科学の分野では、21世紀を迎え、人のこころを解明するための多くの研究テーマがある。第一生理学教室では、神経科学のなかでも感覚系に関連する情報処理、長期増強、情動、痛み、など中枢神経高次機能の解明に繋がる研究を主題としている。神経科学研究の究極が人のこころの理解にあるとすれば、研究対象は動物だけでなく人間にも広がる。このような研究は人間全体を捉える必要があり、種々の臨床医学の知識をバックにした医学部の研究室が有利に研究を進められる分野であろう。基礎研究からヒトにまで研究を広げようとしている当教室は、教室員ここの研究テーマを大切にしながら、それぞれの研究の繋がりを考え、さらに神経科学に興味のある医師や大学院生を臨床教室から受け入れる体制もあり、開かれた活発な教室を目指している。
|
ページの先頭へ
|
|
■ 当該年度の研究費受入状況
1.
|
2012年度国立遺伝学研究所共同研究
研究課題:三叉神経核における体部位マップ特異的Creマウス作成
(研究代表者:宮田麻理子)
研究補助金:188,000円 (代表)
|
2.
|
科研費 基盤研究(C)
(研究課題番号:23590722)
研究課題:中脳−皮質ドパミンシステムによる前頭前野侵害受容ニューロン活動の修飾
(研究代表者:川上順子)
研究補助金:1,040,000円 (代表)
|
3.
|
科研費 基盤研究(c)
(研究課題番号:23500400)
研究課題:神経損傷後の中枢神経回路の改編を制御する神経活動依存的機構の解析
(研究代表者:宮田麻理子)
研究補助金:1,430,000円 (代表)
|
4.
|
科研費 若手研究(B)
(研究課題番号:22791358)
研究課題:難治性疼痛へのガンマナイフ照射による鎮痛効果発現メカニズムの解析
(研究代表者:矢ヶ崎有希)
研究補助金:1,040,000円 (代表)
|
5.
|
科研費 若手研究(B)
(研究課題番号:23700393)
研究課題:大脳皮質の神経活動による視床の発達期神経回路形成の制御
(研究代表者:鳴島 円)
研究補助金:1,170,000円 (代表)
|
6.
|
科研費 若手研究(B)
(研究課題番号:24790580)
研究課題:神経損傷後の視床神経回路改編と視床細胞活動の関係性ーウイルスベクターによる解析ー
(研究代表者:南雲康行)
研究補助金:4,160,000円 (代表)
|
7.
|
公益財団法人 テルモ科学技術振興財団 2012年度一般研究助成
(研究課題番号:第12-204号)
研究課題:幻肢痛遺伝子治療標的分子としてのGluA2受容体
(研究代表者:竹内雄一)
研究補助金:1,000,000円 (代表)
|
8.
|
公益財団法人 ブレインサイエンス振興財団研究助成
研究課題:体性感覚野における特徴抽出機構の発達解析
(研究代表者:鳴島 円)
研究補助金:1,000,000円 (代表)
|
9.
|
成茂神経科学研究助成基金 平成24年度研究助成金
研究課題:末梢神経損傷後における視床内求心性線維およびシナプスの生理学的変化と解剖学的変化とを関連付ける
(研究代表者:竹内雄一)
研究補助金:300,000円 (代表)
|
10.
|
戦略的創造研究推進事業(さきがけ) 脳情報の解読と制御
研究課題:末梢神経損傷によって誘導される上位中枢神経回路の改編と動作原理
(研究代表者:宮田麻理子)
研究補助金:8,060,000円 (代表)
|
11.
|
第30回(平成24年度)公益財団法人カシオ科学振興財団研究助成
研究課題:計算機−生体ハイブリッド神経回路を用いた病態脳における異常な情報伝達機構の解明
(研究代表者:竹内雄一)
研究補助金:1,000,000円 (代表)
|
12.
|
平成24年度 吉岡博人記念総合医学研究奨励金
研究課題:末梢神経再生術における神経再生能の機能評価
(研究代表者:宮田麻理子)
研究補助金:1,050,000円 (代表)
|
13.
|
平成24年度 武田科学振興財団研究助成金
研究課題:感覚神経系の発達機構における神経疾患原因遺伝子の関与
(研究代表者:鳴島 円)
研究補助金:3,000,000円 (代表)
|
5件表示
|
全件表示(13件)
|
ページの先頭へ
|
|
■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 |
著書 |
学会発表 |
その他 発表 |
和文 | 英文 |
和文 | 英文 |
国内 | 国際 |
筆 頭 | Corresponding Author | 共 著 | 筆 頭 | Corresponding Author | 共 著 |
筆 頭 | 共 著 | 筆 頭 | 共 著 |
演 者 | 共 演 | 演 者 | 共 演 |
演 者 | 共 演 |
1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 0 |
0 | 1 | 0 | 0 |
4 | 2 |
2 | 1 |
0 | 1 |
|
ページの先頭へ
|
|
■ 学術雑誌
原著
|
1.
|
Onozawa Kitaro†, Abe Hiroyuki, Kawakami Yoriko:
Reduction of Pain Behavior by Stimulation of the Basolateral Amygdalar Nuclei Freely Moving Rats.
Neurophysiology
44
(5)
:394-400
, 2012.11
DOI:10.1007/s11062-012-9310-0
|
2.
|
Takeuchi Yuichi†, Yamasaki Miwako, Nagumo Yasuyuki, Imoto Keiji, Watanabe Masahiko, Miyata Mariko*:
Rewiring of afferent fibers in the somatosensory thalamus of mice caused by peripheral sensory nerve transection.
The Journal of Neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience
32
(20)
:6917-6930
, 2012.5
DOI:10.1523/JNEUROSCI.5008-11.2012
|
総説及び解説
|
1.
|
宮田麻理子 鳴島 円:
シナプス特性から観た皮質視床路の役割.
Clinical Neuroscience
31
(1)
:38-41
, 2013.1
|
2.
|
宮田麻理子:
末梢神経損傷により生じる早期の中枢神経回路の「つなぎ換え」現象-幻肢痛発症の解明の手がかりへ-.
科研費ニュース
4
:13-14
, 2012
|
その他
|
1.
|
Yoriko Kawakami, Yoshikazu Ugawa, Astushi Nambu:
大脳基底核障害では中枢感覚系が直接障害されるか.
Frontiers in Parkinson Disease
5
(2)
:5-11
, 2012.5
|
ページの先頭へ
|
|
■ 著書
1.
|
南雲康行:
I編・薬剤情報 4項・中枢神経系・抗てんかん薬.
トワイクロス先生のがん緩和ケア処方薬 薬効・薬理と薬の使い方
226-266.
医学書院,
東京、日本,
2013.3
|
ページの先頭へ
|
|
■ 学会発表
1.
|
Madoka Narushima1, Motokazu Uchigashima2, Kouichi Hashimoto3,4, Atsu Aiba5, Masahiko Watanabe2, Mariko Miyata1,4 and Masanobu Kano6:
Requirement of type 1 metabotropic glutamate receptor for experience-dependent remodeling of mouse retinogeniculate synapses.
The 35th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society,
Nagoya, Japan,
2012/09
|
2.
|
Yuichi Takeuchi, 1, 2Mei Uchida, 1, 3Mariko Miyata:
Structural changes of lemniscal axon terminals after the peripheral sensory nerve transection of mice.
The 35th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society,
Nagoya,Japan,
2012/09
|
3.
|
Mariko Miyata:
The remodeling of thalamic synapses and behavior changes after the peripheral nerve injury.
8th FENS meeting,
Barcelona, Spain,
2012/07
|
4.
|
◎宮田麻理子:
視床内側毛帯線維の競合的ダイナミクス.
第118回 日本解剖学会総会・全国学術集会,
香川,
2013/03
|
5.
|
◎Takeuchi Yuichi, Miyata Mariko:
Information tuning via synapse elimination in the whisker sensory thalamus of developing mice.
The 90th Annual Meeting of the Physiological Society of Japan,
Tokyo,
2013/03
|
6.
|
◎Nagumo Yasuyuki, Miyata Mariko:
Contrary changes of phasic- and tonic-inhibition onto thalamic relay neurons in mice with infraorbital nerve cut.
The 90th Annual Meeting of the Physiological Society of Japan,
Tokyo,
2013/03
|
7.
|
◎Takeuchi Yuichi, Uchida Mei, Miyata Mariko:
Structural changes of lemniscal axon terminals after the peripheral sensory nerve transection of mice.
The 35th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society,
Nagoya, Japan,
2012/09
|
8.
|
◎Yagasaki Yuki, Katayama Yoko, Kinoshita Yoko, Hayashi Motohiro, Tamura Noriko, Nagata Tomoya, Kawakami Yoriko:
Establishment of the gamma knife pituitary radiosurgery for a rat : Study for management of intractable pain with gamma knife.
The 35th annual meeting of the japan neuroscience society,
Nagoya, Japan,
2012/09
|
9.
|
◎竹内雄一, 内田萌衣, 宮田麻理子:
末梢感覚神経切断による視床内求心性線維のリモデリング.
日本生理学会若手の会,
東京、日本,
2012/06
|
10.
|
Yoriko Kawakami:
ガンマナイフにおける基礎研究の現状.
ガンマナイフ治療6000症例記念講演会,
東京,
2012/05
|
5件表示
|
全件表示(10件)
|
ページの先頭へ
|
|