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 解剖学(神経分子形態学分野)
概要 当該年度の研究費受入状況 教授・准教授・講師・助手の学会・研究会の役員
学術雑誌 著書 学会発表


教授:
   藤枝 弘樹
講師:
   本多 祥子
助教:
   川島 友和
   芝田 高志
   早川 亨
■ 概要
本講座は肉眼解剖学および神経解剖学の教育を担当し、また次の3つのテーマの研究をおこなっている。
1)網膜視細胞の分化制御機構
視細胞の分化制御機構について、発生と再生の2つの側面から研究している。発生期網膜の視細胞の分化が光という環境因子および概日リズムを制御する時計遺伝子により制御される可能性について探索している。また視細胞変性モデルを用いて、網膜幹細胞としてのポテンシャルをもつMüllerグリアが視細胞を再生する機序について解析をおこなっている。
2)記憶形成機構に関わる神経結合の形態学的解析
記憶の形成に関わる神経回路網の全貌を形態学的に明らかにすることを目指し、主にラット脳・ウサギ脳を用いて海馬体や海馬周辺皮質領域の神経結合関係を細胞集団レベルおよび単一神経細胞レベルで解析している。
3)超高解像度X線CTを用いた研究
超高解像度X線CTを開発し、それを用いたヒト胎児頭蓋骨の形態形成、石灰化動脈硬化と骨の粗鬆化の相関などの研究をおこなっている。さらに超高解像度X線CTによる被曝の影響を低減化し、その生体応用を可能とするために、X線の電離作用により発生するフリーラジカルの反応制御についての研究もおこなっている。
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■ 当該年度の研究費受入状況
1.  私学助成 大学院等の機能の高度化への支援
 研究課題:極短パルスX線が水溶液およびヒト生体細胞に与える影響 -X線被曝の影響の低減化を目指してー  (研究代表者:芝田高志)
 研究補助金:14,998,000円  (代表)
2.  文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)  (研究課題番号:22591968)
 研究課題:ミュラー細胞の増殖と神経再生を制御する分子的基盤の解明  (研究代表者:藤枝弘樹)
 研究補助金:800,000円  (代表)
3.  平成21年度グローバルCOEプログラム「再生医療本格化のための集学的教育研究拠点」 若手研究者研究費
 研究課題:記憶障害の回復機構解明を目指した、片側嗅内野障害後に海馬体を再支配する反対側嗅内野再生神経線維の形態学的解析  (研究代表者:本多祥子)
 研究補助金:2,277,000円  (代表)
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■ 教授・准教授・講師・助教の学会・研究会の役員
1.  藤枝弘樹 :日本解剖学会学術評議員
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■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 著書 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
筆 頭Corresponding
Author
共 著筆 頭Corresponding
Author
共 著 筆 頭共 著筆 頭共 著 演 者共 演演 者共 演 演 者共 演
 0 0 0 1 0 1  0 1 0 0  2 2  0 0  1 0
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■ 学術雑誌
原著
1. Shuji Wakatsuki, Fuminori Saitoh, Toshiyuki Araki*:  ZNRF1 promotes Wallerian degeneration by degrading Akt to induce GSK-3β-dependent CRMP-2 phosphorylation.  Nature Cell Biology  13 :1415-1423 , 2011   DOI:doi:10.1038/ncb2373
2. Honda Yoshiko, Furuta Takahiro*, Kaneko Takeshi*, Shibata Hideshi*, Sasaki Hiroshi*:  Patterns of axonal collateralization of single layer V cortical projection neurons in
the rat presubiculum.  The Journal of comparative neurology  519 :1395-1412 , 2011
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■ 著書
1. 塩田浩平, 山田重人, 上部千賀子, Cecilia W. lo, 巨瀬勝美, 松田善正, 拝師智之, 大竹陽介, 元木環, 嶺倉豊, 角所考, 美濃導彦, 水田忍, 中津(小松)智子, Statia A. Anderson, 芝田高志, 松田哲也:  4.3 器官発生;頭蓋.  ヒト発生の3次元アトラス  109-121.  日本医事新報社,  東京, 日本, 2011.7
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■ 学会発表
1. ◎野村かおり, 佐藤二美, 藤枝弘樹: 網膜傷害後にMüller細胞において活性化される細胞内シグナル伝達経路.  日本解剖学会総会・全国学術集会,  甲府,  2012/03
2. ◎本多祥子, 柴田秀史: ウサギ海馬CA1と前海馬台を繋ぐ線維連絡.  第117回日本解剖学会総会・全国学術集会,  甲府,  2012/03
3. ◎Honda Yoshiko, Shibata Hideshi: Hippocampal afferents to the rabbit presubiculum.  The 34th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society,  Yokohama,  2011/09
4. ◎Shibata Hideshi, Honda Yoshiko: Thalamocortical projections of the anteroventral thalamic nucleus in the rabbit.  The 34th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society,  Yokohama,  2011/09
5. ◎本多祥子, 柴田秀史, 藤枝弘樹: ウサギ前海馬台領域の神経線維連絡の解析.  第39回 東京女子医科大学神経懇話会,  東京,  2012/01
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  :Corresponding Author
 :筆頭者
◎:発表者