<<< 前 2021年度 2022年度 2023年度 | 2024年度 次 >>>
 生理学(旧分子細胞生理学分野)
概要 当該年度の研究費受入状況 学術雑誌
学会発表


教授:
   三谷 昌平
講師:
   末廣 勇司
   吉名 佐和子
助教:
   大野 奈緒子
   伊豆原 るな
   出嶋 克史
   吉田 慶太
■ 概要
教室の紹介
基礎医学の中で生理学は“からだのしくみ”(生体の機能)を対象とする必修の重要な学習領域です。また生理学的研究は生命現象のメカニズム(“生”きる“理”)の解明を目指しています。生理学(分子細胞生理学)教室は細胞・分子レベルでの生理を担当しています。現在急速に進みつつあるポストゲノム科学を念頭において、分子・細胞レベルでの遺伝子やタンパク質の機能を解析する研究を行っています。遺伝子改変技術やRNA干渉を用いた研究を通して、医学・生理学への貢献をしたいと考えています。
教室の特徴
研究分野としての基礎医学系は、臨床医学系と異なり、直接的にヒトを扱うのではなく、主に実験動物や細胞などを用いて実験的解析を行う。このようなアプローチは、個人情報や倫理的な問題を伴うことなく、多くのデータを取得することで、再現性のある現象を解析することができるからである。遺伝子改変などを行った個体や細胞での表現型を解析することで、分子と生命現象との間の因果関係を厳密に検証することが可能になる。
基礎医学の中の生理学は、生体の仕組みを理解することで、ヒトの疾患を理解する前提となる領域である。生理学(分子細胞生理学)教室では、分子・細胞レベルでの生理学を担当している。ヒトが健康に生きるためには、生体の恒常性の維持や環境変化の感知と適応などが重要である。ヒトゲノム解読によって、疾患責任遺伝子が次々と明らかになりつつあるが、これらが、生体内でどのような生理的機能を担っているのか、このような分子の異常がどのような経過を辿って疾患に結びつくかを理解することが医学として緊急に解くべき課題であると考えられる。
当教室では、このような従来の生理学や病態生理学的疑問に対して、分子生物学的、細胞生物学的、遺伝学的アプローチを総合して挑戦している。
ページの先頭へ
■ 当該年度の研究費受入状況
1.  令和5年度研究開発施設共用等促進費補助金(ライフサイエンス研究の振興(ナショナルバイオリソースプロジェクト))
 研究課題:遺伝子機能解析用線虫ストレインの収集・保存・提供  (研究代表者:三谷 昌平)
 研究補助金:42,990,000円  (代表)
2.  令和5(2023)年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(基盤研究(B))  (研究課題番号:20H03422)
 研究課題:全身性RNAiに関わる小胞輸送制御分子の作用機序の解明  (研究代表者:三谷 昌平)
 研究補助金:2,600,000円  (代表)
3.  令和5(2023)年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(基盤研究(C))  (研究課題番号:20K06561)
 研究課題:細胞外dsRNAの細胞間伝播を制御する分子基盤の解明  (研究代表者:出嶋 克史)
 研究補助金:800,000円  (代表)
4.  令和5(2023)年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(若手研究)  (研究課題番号:23K14126)
 研究課題:線虫C. elegansを用いた凍結融解耐性機構の解明  (研究代表者:大野 奈緒子 (酒井 奈緒子))
 研究補助金:1,000,000円  (代表)
5.  令和5年度研究開発施設共用等促進費補助金(ナショナルバイオリソースプロジェクト (中核的拠点整備プログラム(ゲノム情報等整備・基盤技術整備)))
 研究課題:生物遺伝資源の冷凍保存における凍結融解耐性のメカニズムの解析と応用  (研究代表者:三谷 昌平)
 研究補助金:2,500,000円  (代表)
全件表示(6件)
ページの先頭へ
■ 当該年度研究業績数一覧表
学術雑誌 著書 学会発表 その他
発表
和文英文 和文英文 国内国際
筆 頭Corresponding
Author
共 著筆 頭Corresponding
Author
共 著 筆 頭共 著筆 頭共 著 演 者共 演演 者共 演 演 者共 演
 0 0 0 3 3 1  0 0 0 0  0 2  1 0  0 0
ページの先頭へ
■ 学術雑誌
原著
1. Sawako Yoshina, Luna Izuhara, Rei Mashima, Yuka Maejima, Naoyuki Kamatani, Shohei Mitani:  Febuxostat ameliorates muscle degeneration and movement disorder of the dystrophin mutant model in Caenorhabditis elegans.  The Journal of Physiological Sciences 73(1)  73 (1) :1 , 2023.11   DOI:10.1186/s12576-023-00888-y
2. YOSHIDA Keita, SUEHIRO Yuji, DEJIMA Katsufumi, YOSHINA Sawako, MITANI Shohei*:  Distinct pathways for export of silencing RNA in Caenorhabditis elegans systemic RNAi.  iScience  26 (10) :108067 , 2023.10   DOI:10.1016/j.isci.2023.108067
3. Tabara H, Mitani S, Mochizuki M, Kohara Y, Nagata K.:  A small RNA system ensures accurate homologous pairing and unpaired silencing of meiotic
chromosomes.  The EMBO journal  42 (11) :1 , 2023.6   DOI:10.15252/embj.2020105002.
4. Dejima K, Imae R, Suehiro Y, Yoshida K, Mitani S:  An endomembrane zinc transporter negatively regulates systemic RNAi in Caenorhabditis elegans.  iScience  26 (6) :1 , 2023.5   DOI:10.1016/j.isci.2023.106930
ページの先頭へ
■ 学会発表
1. Sakai Naoko, Yoshina Sawako, MITANI Shohei: Elucidation of Factors Affecting Freeze-Thaw Tolerance in C. elegans.  24th International C. elegans Conference,  Glasgow, Scotland,  2023/06
2. 吉田慶太, 末廣勇司, 出嶋克史, 吉名佐和子, 三谷昌平: C. elegansの全身性RNAiにおいて二本鎖RNAの細胞外への輸送を制御する仕組み.  第46回日本分子生物学会年会,  神戸,  2023/12
3. 大野奈緒子, 吉名佐和子, 三谷昌平: 線虫 Caenorhabditis elegans の凍結融解耐性を制御する遺伝子の探索.  線虫研究の未来を創る会 2023,  神戸 生命機能科学研究センター (BDR),  2023/08
ページの先頭へ
  :Corresponding Author
 :筆頭者
◎:発表者