イワドウ カズヒロ   IWADOH Kazuhiro
  岩藤 和広
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 高血圧と腎移植
会議名 第56回日本透析医学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎岩藤 和広, 白井 博之, 工藤 真司, 甲斐 耕太郎, 石井 保夫, 三宮 彰仁, 村上 徹, 小山 一郎, 中島 一朗, 渕之上 昌平
発表年月日 2011/06/18
開催地
(都市, 国名)
横浜
学会抄録 日本透析医学会雑誌 44(442),2011 
概要 【目的】高血圧と移植腎機能や生着率の関係を検討した。【方法】2001年から2009年に当科で診察した腎移植患者のうち、降圧剤の投与状況の判明した730名を対象とした。ARB・ACE-Iを薬剤A群、Calcium blocker・Beta blocker・Alpa blockerを薬剤B群とし、Group 1: A、B両群を内服 (n=273)、Group 2: A群のみ内服 (n=125)、Group 3: B群のみ内服 (n=108)、Group 4: A, B群とも内服せず (n=224)の四群に分類し、それぞれの10年生着率、移植後半年から六年後までの平均Cr値と平均定性尿蛋白を比較した。【結果】10年生着率は、Group 1: 78.4%、Group 2: 88.2%、Group 3: 85.7%、Group 86.0%で有意差はなかった。平均Cr値(mg/dl)は、Group 1: 1.59 ± 0.08、Group 2: 1.50 ± 0.10、Group 3: 1.63 ± 0.09、Group 4: 1.40 ± 0.07で有意差を認めた(p < 0.00001)。また、Group 1&2&3 vs. Group 4との比較では、平均Cr値は1.58 ± 0.07 vs. 1.40 ± 0.07 (p < 0.00001)であった。定性尿蛋白を(-)→0, (±)→0.5, (1+)→1, (2+)→2, (3+)→3, (4+)→4として比較すると、Group 1: 0.52 ± 0.15、Group 2: 0.44 ± 0.15、Group 3: 0.47 ± 0.25、Group 4: 0.31 ± 0.14 (p<0.00001)と有意差を認めた。【考察】四群間に生着率の有意差はなかった。Cr値では Group 1 > Group 3 > Group 2 > Group 4の順に、尿蛋白では Group 3 > Group 1 > Group 2 > Group 4 の順に、それぞれ有意差を持って腎機能障害が見られ、降圧剤を要する高血圧は移植腎機能の危険因子であった。また、Group 2 は降圧剤を要する高血圧を有する中で最も腎障害の程度が低く、ARB/ACE-Iの腎保護作用の存在が示唆された。