ムラガキ ヨシヒロ   MURAGAKI Yoshihiro
  村垣 善浩
   所属   研究施設 研究施設
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 術中MRIの実際:オープン型低磁場13年の歩み
会議名 日本脳神経外科学会第72回学術総会
学会区分 国際学会及び海外の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
発表者・共同発表者◎村垣善浩
発表年月日 2013/10/17
開催地
(都市, 国名)
横浜市
学会抄録 日本脳神経外科学会第72回学術総会 プログラム・抄録集
概要 2H-SS06-03:特別シンポジウム:術中MRIガイドライン-安全な運用と普及を目指して-術中画像情報学会 協力企画
脳神経外科、特に神経膠腫含めた脳内病変の手術において、術中MRIの有用性を示唆する報告
が増加している(Lancet Oncolgy 2011)。摘出率を向上させ、合併症への適切な対処を可能
にする情報を提供する術中MRIの手順と実際を、当科での1235例の臨床経験を踏まえて紹介す
る。
術中MRIは、手術室とMRI室が別室型と同室型に大別され、同室型には手技後にMRI撮影のため
短距離移動させる方式と手技をMRIガントリー内で施行する方式がある。また患者ベッド移動
とMRIガントリー移動方式あるいは中低磁場MRI(0.15-0.5Tesla)あるいは高磁場MRI装置(1.2
-3T)等に分類される。撮影方法としてgrade II IIIの病変部位描出はT2/FLAIR画像でIVはGd造
影T1画像、そして錐体路描出のために拡散強調画像やtractography、あるいは術中機能MRIや
術中MRSの報告もある。適応疾患は神経膠腫と下垂体周辺腫瘍が中心で海綿状血管腫やてんか
ん等である。
皮質切開部位確認やupdate navigation のための摘出前撮影(1)、術者が摘出目標達成あるい
は摘出限界と判断した時点で残存腫瘍確認のための撮影(2)、不測の事態で状況把握のための
撮影(3)、あるいは摘出あるいは手術終了時の確認のための撮影(4)等の役割がある。(3),(4)
によって腫瘍内出血、硬膜下血腫、残存破片・異物を同定した症例が存在した。
Artifactによる低画質画像、磁性体のガントリー固着等のインシデントがあり、装置故障によ
る再手術やspiral tubeによる再挿管等のアクシデントも稀だが経験した。同室型の中低磁場
MRI(0.3Tesla)を用いた当院の低悪性度神経膠腫153例の摘出率は平均81.4%(95%CI:77-
86%)中央値95%で、残存腫瘍量平均9.3cc 中央値1.7ccであり、術後出血も1%以下であっ
た。
術中MRIはresection control とともにrisk managementに有用な診断法と考える。