ムラガキ ヨシヒロ   MURAGAKI Yoshihiro
  村垣 善浩
   所属   研究施設 研究施設
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 初発膠芽腫に対する二重盲検多施設共同試験に至る試験開発のデザインの変遷と論理的根拠
会議名 日本脳神経外科学会 第72回学術総会
学会区分 国際学会及び海外の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎丸山隆志, 村垣善浩, 石川栄一, 新田雅之, 坪井康次, 橋本幸一, 田部井勇助 , 阿部竜也, 中村英夫, 成田善孝, 荒川芳輝, 松村明, 唐沢克之, 松谷雅生, 大野忠夫, 岡田芳和
発表年月日 2013/10/18
開催地
(都市, 国名)
横浜市
学会抄録 日本脳神経外科学会 第72回学術総会 プログラム 402
概要 3H-O099-03
新規治療の開発には、標準治療の決定とともに試験治療の論理的根拠と患者のリスクベネフィ
ットのバランスをもとに計画する必要がある。膠芽腫への標準治療がACNUからTMZ に移行する
過程で多施設による自家腫瘍ワクチンの治療開発を行ってきた。
TMZ認可前、初発膠芽腫24例に対し摘出後の初期治療として化学療法をスキップし放射線+
ワクチン療法を実施、後療法は行わず経過観察のみを行った(UMIN002)。適格条件を満たす
22例において免疫反応陽性は12例でOS 22.6m、PFS13.9m、非陽性では14.4m、4.3mであり、OS
では有意差はみられなかったが(P>0.05)PFSにて有意差(P<0.01)が確認された。
TMZ認可後に再度プロトコールを検討し、Stuppレジメンに従い初期治療終了後、維持療法1
クール目に合わせてワクチン接種を行うphaseI/IIa試験を実施(UMIN1426)。対象24例に対し
て前回試験と同等以上の成績を確認した。参考データとして自費症例を加えた自験例68例の解
析を行い、化学療法実施によるOS14か月の上乗せ効果(P=0.027)とともに、放射線化学療法
+ワクチン療法実施例での免疫反応陽性例における22か月のOSの延長が有意差(P=0.016)を
もって示された。
 これら自験例およびPhase I/II試験の結果をもとに、Stuppレジメン開始前にワクチン接種
を行うことを目的としたプラセボを対象として二重盲検多施設無作為IIb/III相試験
(UMIN10602)を開始した。すなわち1週毎に3回のワクチン接種を一単位として、診断確定の
後の放射線開始前、初期治療終了後、維持療法1クール終了後の計3単位の接種を行
い、O S、PFSを検討するものである。
 一連の臨床試験でのデザイン作成の過程では、標準治療に対する試験治療実施の論拠の構築
が重要であった。これら変遷を提示するとともに現在の多施設共同試験についての紹介を行
う。