キタジマ クミコ   KITAJIMA Kumiko
  北島 久視子
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 血液型適合腎移植に対するリツキシマブ導入療法の経験
会議名 第48回日本臨床腎移植学会
主催者 両角國男
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎三宮彰仁, 小川勇一, 三木克幸, 甲斐耕太郎, 村上徹, 小山一郎, 北島久視子, 中島一朗, 渕之上昌平
発表年月日 2015/02/06
開催地
(都市, 国名)
名古屋
概要 【緒言】当科では2012年1月よりABO血液型適合移植に対してリツキシマブを投与する
導入療法を開始したがその効果について検討した。【方法】2012年1月から2013年12
月までにリツキシマブを導入療法として投与したABO血液型適合腎移植88例をGroup1(
ABOC+RXM)、2010年1月から2011年12月までにリツキシマブを投与しなかったABO血液
型適合腎移植101例をGroup2(ABOC+nonRXM)、2010年1月から2013年12月までにリツキ
シマブを導入療法として投与したABO血液型不適合腎移植85例をGroup3(ABOI+RXM)と
した。リツキシマブの投与は、100mg/body術前1回の投与とした。血清クレアチニン
値、eGFR、急性拒絶反応(AR)、グラフト生着率、患者生存率について比較した。【結
果】観察期間1年の比較では、血清クレアチニン値、eGFR、AR、患者生存率において3
群間に差はなかった。グラフト生着率においてGroup3がGroup2よりも有意に生着率が
低かった。【考察】ABOC+RXMではARが少ない傾向がみられるものの有意差は認められ
なかった。観察期間の短かさや、エベロリムスが投与された症例が多かったことなど
が、その要因としてあげられる。【結論】ABO血液型適合不適合にかかわらずリツキ
シマブを投与することは有効であろうと推測されるが、今後のさらなる検討が望まれ
る。