ヤマグチ ジユンイチ   YAMAGUCHI JUNICHI
  山口 淳一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   特任教授
言語種別 日本語
発表タイトル 冠動脈病変を有する大動脈弁狭窄症患者の治療戦略OPCAB+TAVI同時手術2例の経験
会議名 第24回日本冠動脈外科学会学術大会
主催者 日本冠動脈外科学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
発表者・共同発表者◎磯村彰吾, 新浪博, 道本智, 池田昌弘, 森田耕三, 大槻尚男, 重城健太郎, 山口淳一
発表年月日 2019/07/11
開催地
(都市, 国名)
石川県金沢市
概要 *会長要望演題
「TAVR 時代における AS 合併冠動脈疾患に対する手術戦略」

【背景】経カテーテル的大動脈弁植込術(TAVI)はその良好な成績から欧米では適応が intermediate risk まで拡大された。これに伴い冠動脈病変(CAD)を伴う大動脈弁狭窄症(AS)患者も増加傾向が見込まれ治療戦略は多岐に及ぶと考えられる。【対象】当院で 2016 年1月から 2019 年 3 月までに実施した TAVI136例のうち冠動脈再建を行った 20 例 27 枝を後方視的に検討した。同一治療期間中の冠動脈血行再建は PCI 18 例 22 枝、CABG 2 例 6 枝であった。今回 OPCAB+TAVI の症例を提示し多枝冠動脈病変を有する AS 症例の一治療戦略を考察する。【症例】症例1)80 歳女性。心不全精査で Severe AS と3枝病変と診断された。肝硬変があり人工心肺使用は困難であった。STS score 31.3%、SYNTAX Score 39、であったが SYNTAX Score II で PCI 予測4年死亡率が90%、CABG 予測4年死亡率が 30.3% でありOPCAB+TAVI の方針とした。手術は LITA―LAD 吻合、SVGを用いて RCA-OM の末梢吻合後Enclose を使用し中枢吻合を実施。続いて Trans Aortic approach で Evolut R 26mm を植込んだ。ICU 滞在は2日、術後15日目に転院。症例2)86歳女性。不安定狭心症で CABG 目的に紹介。Severe AS の合併も指摘され同時手術の方針とした。STSscore 8.4%、SYNTAX Score 19。手術は同様に OPCAB(LITA―LAD、SVG―OM―PL)を先行させ Trans Aortic approach で Evolut Pro 29mmを植込んだ。ICU 滞在は2日であり術後17 日目に転院した。【結語】OPCAB+TAVI は大動脈弁置換(AVR)+CABG が困難な症例や PCI 適さない病変を有する AS 患者において有用な治療法の一つになりうる。