アマノ クニヒコ   AMANO KUNIHIKO
  天野 久仁彦
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 抗凝固療法施行中の循環器合併症を有する胃癌手術症例に対する検討
会議名 第39回日本外科系連合学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
発表者・共同発表者◎天野久仁彦, 瀬下明良, 松岡あづさ, 齋藤元伸, 成田徹, 三宅邦智, 亀岡信悟
発表年月日 2014/06/19
開催地
(都市, 国名)
東京都
概要 【目的】抗凝固療法施行中の胃癌患者手術症例における臨床病理学的特徴及び周術期の合併症、安全性を検討する。【対象】当科において、1998年から2010年までに胃癌手術を施行した初発胃癌15例。【結果】 性差は男性12例、女性3例。平均年齢は69歳。すべての症例で術前にワルファリンが投与されており、術前に中止しヘパリン化されていた。ヘパリンは術後再開の後にワルファリンへ移行した。抗凝固療法の理由としては弁置換術が3例、心房細動が11例、深部静脈血栓症が1例であった。UICCのステージ分類はそれぞれⅠ 11例、Ⅱ 1例、Ⅲ 2例、Ⅳ 1例であった。幽門側胃切除術が11例(DGR群)、噴門側胃切除術が2例(PGR群)、胃全摘が2例に施行されていた。平均手術時間はそれぞれ220分、288分、201分、術中出血量はそれぞれ264ml、225ml、225ml、術後平均在院日数は24.7日、21日、18.5日であった。術後出血例は認められなかったが、DGR群に1例術後肺炎及びイレウスの発症を認め、PGR群に1例吻合部狭窄を認めた。またDGR群において平均在院日数が全幽門側胃切除症例と比較してやや長い傾向にあった。抗凝固療法施行中の胃癌患者の術後5年生存率は74.1%であった。【結論】抗凝固療法施行中の胃癌患者に対する手術は、凝固系をモニターしながら慎重な術後管理をすることで比較的安全に施行することが可能と考えられた。