イシカワ ゲン   ISHIKAWA Gen
  石川 源
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 1)無痛分娩の合併症を防ぐためには ①産婦人科医の立場から
生涯研修プログラム21:事例からみた妊産婦死亡防止に向けた提言
医会・学会共同企画「生涯研修プログラム」
会議名 第70回 日本産科婦人科学会学術講演会
主催者 東北大学医学部 八重樫伸生
学会区分 全国規模の学会
招聘 招聘
発表形式 口頭
講演区分 特別講演・招待講演など
発表者・共同発表者石川 源
発表年月日 2018/05/13
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
仙台
開催期間 2018/05/10~2018/05/13
学会抄録 日本産科婦人科学会雑誌 70(2),479 2018
概要 日本産婦人科医会「分娩に関する調査」(2017.6)によると,総分娩数に占める無痛分娩数の割合は6.1%であり,過去の調査結果と比較して,我が国における無痛分娩症例が増加していることが明らかとなった。病院と診療所とで,我が国の無痛分娩の半数を分けもっていることが推測されるほか,診療所における無痛分娩は,その半数以上が常勤産婦人科医一人の施設で施行されていることも明らかとなった。
合併症予防を考えた際,無痛分娩において注意すべきポイントは,硬膜外麻酔施行にともない,以下のような局面に分けてとらえることが可能だと考える。すなわち,①リスク評価や説明と同意,②穿刺,③カテーテルの挿入と留置,④薬剤とその濃度・量の選択と投与,⑤カテーテル抜去。①では,十分なリスク評価が合併症を未然に防ぐことにつながると思われる。説明と同意では,無痛分娩や硬膜外麻酔に関する理解や期待が患者・医師間で齟齬なく共有されていることが理想的だと考える。②や③では,用いる機材の特性をよく知ることが合併症の予防につながると考える。④では,今いちど,各施設の薬剤の選択が適切か,再検討すべきかもしれない。また,手術患者と違って麻酔施行中も妊婦は胎位を変え,カテーテルの位置は穿刺時と異なっている可能性があることにも留意すべきだろう。この際,バイタルサインの変動や患者の訴えは薬剤投与の正しい影響か,異常を知らせる前徴か,病態を正しくとらえるため監視を緩めることはできないかもしれない。⑤では,分娩終了後の適切な時期にカテーテルを抜去し,穿刺部の観察のほか,患者に後遺症を来していないことまで確認して初めて安全な無痛分娩が施行できたといえる。講演では,限られた時間の中で,会員への適切な情報発信に努めたい。