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コバヤシ タツヤ
KOBAYASHI Tatsuya
小林 達弥 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 高悪性度脳腫瘍患者における WAIS-4 を用いた社会復帰に関する検討 |
| 会議名 | 第43回日本脳腫瘍学会学術集会(JSNO2025) |
| 学会区分 | 全国規模の学会 |
| 発表形式 | ポスター掲示 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎角田明子, 田村学, 小林達弥, 郡山峻一, 呂聞東, 丸山隆志, 川俣貴一, 若林秀隆, 村垣善浩 |
| 発表年月日 | 2025/12/07 |
| 開催地 (都市, 国名) |
山形県天童市 |
| 開催期間 | 2025/12/07~2025/12/09 |
| 学会抄録 | 第43回日本脳腫瘍学会学術集会 プログラム・抄録集 150 |
| 概要 | 21:30 ~ 22:00 ポスター 17 認知機能・QOL・緩和 2
座長 齋藤 紀彦 【背景】WHO grade (2021)3,4のHight Grade Gliomas (HGG)患者の社会復帰は大きな目標であり、適切な評価の必要性は高い。重要な評価要素の1つである認知機能について、WAIS-4を使用し後方視的に検証を行ったので報告する。 【目的】社会復帰を目的とするHGG患者の認知機能評価としてWAIS-4を用い、その特徴を捉え社会復帰に必要な要素を抽出する。 【対象】2022年1月〜2024年12月、開頭腫瘍摘出術後、約1カ月を目安にWAIS-4を実施したHGG患者29例(平均年齢 45.8歳、男性23、女性6、初発22、再発7の内訳)を対象とした。 【方法】29症例を社会復帰群と困難群に分類し、WAIS 4の全検査IQ (FSIQ)と4つの群指数(言語理解VCI、知覚推理PRI、ワーキングメモリWMI、処理速度PSI)での関与についてMann-Whitney U検定を用いて比較した。 【結果】29症例の病理WHO分類はGrade 3,15例、Grade 4,14例であり、局在は左半球10例(前頭葉5例、側頭葉1例、頭頂葉4例)、右半球19例(前頭葉11例、側頭葉6例、視床1例、島回1例)であった。社会復帰群は23例、困難群は5例、不明1例であった。社会復帰群23例では、grade 3 : 14例{ 60.9% )、Grade 4 : 9例(39.1%)、左半球7例(30.4%)、右半球16 例(696%) であり、困難群5例ではGrade 3: 1 例、Grade 4:4 例、左半球3例、右半球2例であった。社会復帰群と困難群とWAIS 4の各群指数を比較すると、FSTQ (p=0.0106), PSI (p=0,0242),VCI(p=00355)において社会復帰群が有意に高かった。早期の社会復帰において、全般的な認知機能とともに作業処理速度、言語理解の関与が示唆された。 【結語】1)HGG患者29例にWAIS-4で認知機能評価を行い、社会復帰に必要な要素を検討した。2 )FSIQ (全検査IQ)、PSI (処 理速度)、VCI (言語理解)において、HGG患者社会復帰に関し重要な認知機能評価であることが示唆された。 |