|
カタオカ トシユキ
KATAOKA Toshiyuki
片岡 利之 所属 医学部 医学科(附属八千代医療センター) 職種 准教授 |
|
| 言語種別 | 日本語 |
| 発表タイトル | 遠隔画像コンサルトによる口腔がん早期診断の取り組み |
| 会議名 | 第35回日本口腔内科学会学術大会 |
| 学会区分 | 全国規模の学会 |
| 発表形式 | ポスター掲示 |
| 講演区分 | 一般 |
| 発表者・共同発表者 | ◎貝淵信之, 片岡利之 |
| 発表年月日 | 2025/09/07 |
| 開催地 (都市, 国名) |
仙台市 |
| 開催期間 | 2025/09/05~2025/09/07 |
| 学会抄録 | 第35回日本口腔内科学会 プログラム・抄録集 92 |
| 概要 | 【緒言】情報通信技術の進展に伴い医療分野では遠隔診療が検討されている。また、口腔がんは早期発見によって予後が大きく改善するこ とが知られており、遠隔診療による早期診断は口腔がんの死亡率の低下に大きく寄与する可能性がある。当科では2017年からメールフォー ムによる遠隔画像コンサルト事業を行なっており、今回、その現状について報告する。
【対象・方法】対象は2017年 7 月から2024年12月までに、地域の歯科医師会所属の歯科医院から遠隔画像コンサルトの依頼を受けた131症 例(男性60例、女性71例)について検討した。コンサルト方法は、依頼する歯科医師が専用フォームにアクセスし、撮影した写真と臨床 所見などの情報を登録する。依頼を受けた当院の口腔外科専門医 2 名が提出内容を確認し、数日以内に紹介元の歯科医師へ電子メールで 所見を報告する。 【結果】依頼された患者の平均年齢は50.7歳( 1 ~90歳)であった。10回以上依頼があった歯科医院は 3 医院、 5 回以上が 5 医院、 2 回以 上が10医院 1 回のみが 6 医院であった。悪性腫瘍を疑い受診を勧めた症例は舌がん 5 例、上顎歯肉がん 3 例、頬粘膜がん 3 例、下顎歯肉 がん 1 例、口蓋がん 1 例、口底がん 1 例であり、実際に受診し病理診断で口腔がんと診断された症例は舌がん 3 例、頬粘膜がん 1 例であっ た。全体では、画像コンサルトの結果から口腔外科への受診を勧めた症例は91例(69.4%)であった。 【結論】 この事業により悪性腫瘍の早期診断を行えた症例もあり、利用している歯科医師からは一定の評価を得ている。しかし、登録画像の容量 不足やコンサルト方法の煩雑さなどの問題もあり今後はシステムのユーザビリティの改善が必要と考えている。 |