ホシノ ジユンイチ
HOSHINO Jiyun'ichi
星野 純一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 糖尿病性腎症における血清尿酸値と腎病理所見および腎・生命予後との関連 |
会議名 | 第68回日本腎臓学会学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
発表者・共同発表者 | ◎松田優治、大島恵、清水美保、遠山直志、水島伊知郎、山内真之、星野純一、乳原善文、和田隆志、岩田恭宜 |
発表年月日 | 2025/06/22 |
国名 | 日本 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
開催期間 | 2025/06/20~2025/06/22 |
概要 | 【背景】糖尿病性腎症における血清尿酸値と腎病理所見および腎・生命予後との関連を検討した。【方法】1985年から2019年に当院および関連施設で腎生検で糖尿病性腎症合併を病理診断された2型糖尿病 223例を対象とした。腎生検時の血清尿酸値を3群(≦5.9、6.0-7.1、≧7.2mg/dL)に分類し、腎病理所見ならびにアウトカム(末期腎不全、総死亡)との関連を評価した。【結果】Logistic回帰モデルでは、尿酸高値群と結節性病変との関連を認めた(尿酸低値群を対照としたodds ratio 3.39; P=0.009)。Cox回帰モデルでは、尿酸軽度高値群における末期腎不全のリスク上昇(尿酸低値群を対照としたhazard ratio[HR]2.27; P=0.023)および尿酸高値群における総死亡のリスク上昇(HR 3.85; P=0.031)を認めた。各病理所見のスコアで層別化した解析では、糸球体病変と尿細管間質病変の高度群において、軽度群と比較し尿酸高値が末期腎不全のリスク上昇により関連した。【結語】2型糖尿病に伴う糖尿病性腎症において、血清尿酸高値が糸球体病変ならびに腎・生命予後不良と関連する可能性が示された。 |