カタオカ ヒロシ   KATAOKA Hiroshi
  片岡 浩史
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル ARNIによるSGLT2阻害薬のinitial dip抑制効果の検討
会議名 第68回日本腎臓学会学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
発表者・共同発表者◎潮雄介、片岡浩史、中居杏奈、関桃子、小林静佳、真壁志帆、川口祐輝、眞部俊、星野純一
発表年月日 2025/06/21
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
横浜
開催期間 2025/06/20~2025/06/22
概要 【目的】SGLT2阻害薬はCKD診療において重要な薬剤である。しかしSGLT2阻害薬を用いるとしばしば輸入細動脈収縮や糸球体内圧是正化によるinitial dipが起こることが知られているがinitial dipの功罪については未だcontroversialである。サクビトリルバルサルタン(ARNI)は輸入細動脈を拡張する作用があるとされ、 ARNIをSGLT2阻害薬より先行して内服していることでinitial dipを抑制できるか検討した。【方法】2022-2024年に当院でSGLT2阻害薬を処方された148名。SGLT2阻害薬処方から3ヶ月以内の外来または入院時のinitial dip (5% decline)をアウトカムとした。initial dipに関連している因子についてロジスティック回帰分析を用いて検討した。【結果】多変量解析でinitial dipに年齢(OR 0.97, 95%CI 0.92-1.0), ARNI先行内服(OR=0.20, 95%CI 0.06-0.80)がinitial dipに関連する因子であった。ARNIの先行内服によるeGFR低下抑制効果が示唆された。【結論】ARNIをSGLT2阻害薬に先行して内服しているとeGFR declineが抑制される可能性が示唆された。今後CKDの病態別に腎保護薬の処方順の検討を要する可能性がある。