ホシノ ジユンイチ
HOSHINO Jiyun'ichi
星野 純一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 保存期CKDに対する多職種患者教育の検証 〜3年間の前向き観察研究の報告〜 |
会議名 | 第68回日本腎臓学会学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
発表者・共同発表者 | ◎井野純、蛯名俊介、笠間江莉、児玉美緒、岩崎千尋、江泉仁人、星野純一 |
発表年月日 | 2025/06/21 |
国名 | 日本 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜 |
開催期間 | 2025/06/20~2025/06/22 |
概要 | 【背景】近年多職種患者教育がCKD進行を抑制する可能性が示されている。
【方法】当院外来で多職種による患者教育(腎ケア外来)を行った保存期CKD患者に対し、腎イベント発生(腎代替療法導入あるいは末期腎障害による死亡)に影響した要因を解析した。腎ケア外来は看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士がそれぞれ6回シリーズのプログラムを組み指導内容を統一して行われた。 【結果】63例(平均年齢65.8歳、eGFR中央値 25.6 mL/min/1.73m2)において、観察期間3年の間に20例に腎イベントが発生した。Cox比例ハザード回帰分析による腎イベント発生までの期間に影響を与える有意な要因は、腎ケア外来の実施回数(HR0.89、p=0.02)、開始時eGFR(HR0.86,p<0.001)が同定された。またROC曲線による腎イベント発生に対する腎ケア開始時eGFRのカットオフ値は21.0 mL/min/1.73m2 (AUC 0.80、感度0.74、特異度0.80)と同定された。 【考察】現在当院で行っている多職種による患者教育の前向き研究について、3年間の観察期間における検証を行った。これにより患者教育を繰り返し行うことが腎イベント抑制につながる可能性が示唆された。また、CKDのより早期の段階で、多職種患者教育を考慮すべきタイミングがあると考えられた。 |