マエダ フミ
MAEDA Fumi
前田 文 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 移動型治療ユニットと 5G を利用した遠隔医療支援の実装とその効果に関する研究 |
会議名 | 第125回日本外科学会定期学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎前田 文, 腰野蔵人, 金子由香, 北原秀治, 吉光喜太郎, 正宗 賢, 山口茂樹 |
発表年月日 | 2025/04/12 |
開催地 (都市, 国名) |
仙台 |
開催期間 | 2025/04/10~2025/04/12 |
学会抄録 | ポケットプログラム 180 2025 |
概要 | 平時および災害時に専門的な遠隔診療と治療支援を行うためには、病院と同様の環境を再現することが必要である。東京女子医科大学は、NTTドコモと共同で開発した移動型治療ユニット(モバイルSCOT)にリバーフィールド株式会社の手術支援ロボットSaroaサージカルシステムを搭載し、5G技術を活用して遠隔地にいる熟練医が手術状況をリアルタイムで把握し、完全遠隔模擬手術を行うシステム構築を進めている。これまでに複数の臨床分野で先行する模擬実証研究を行いその有効性を確認してきたが、今回は災害時を想定した大腸損傷患者に対する完全遠隔治療支援の実証実験を行い、マルチアクセス型クラウドシステムを通じて手術映像や患者のバイタルデータなどの複数の医療情報を遠隔地の医師が共有し、迅速な意思決定を支援する模擬体制を構築した。実際に遠隔模擬手術を行った結果、高臨場感のある環境下で、医療チーム(車両内)が同じ場所にいるかのような連携を実現し、専門的な遠隔診療・治療支援を提供することができた。このシステムは、「予期せぬ通信断を防ぐ」、「リアルタイム性を確保する」、「医療情報の欠落を防ぐ」という3つの課題をクリアし、平時および災害時における迅速な医療対応の可能性を大いに示唆した。今後も継続的な実証実験と技術の進化を進めていくことが確認できた実験であった。
2025年4月12日(土) 9:00 - 10:00 サージカルフォーラム [SF-086-5] サージカルフォーラム(86) 外科学全般-治療開発-2 第10会場 | 仙台国際ホテル 4F 広瀬1 |