マサムネ ケン   MASAMUNE Ken
  正宗 賢
   所属   医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル Smart Cyber Operating Theater (SCOT)を活用した5Gによる遠隔指導実証実験
会議名 第40回 日本脳神経血管内治療学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎石川達也, 吉光喜太郎, 船津尭之, 江口盛一郎, 大村佳大, 丹羽章浩, 森田修平, 工藤萌々, 林将平, 正宗賢, 川俣貴一
発表年月日 2024/11/21
開催地
(都市, 国名)
熊本
開催期間 2024/11/21~2024/11/23
学会抄録 第40回 日本脳神経血管内治療学会学術集会 プログラム・抄録集
概要 ポスター11 診療支援
17:50-18:50
座長:長内 俊也/Toshiya‌Osanai
(‌‌北海道大学大学院医学研究院脳神経外科)
【目的】
当院では、「Smart Cyber Operating Theater(SCOT)」の運用を2020年より開始した。SCOTでは、画像や機器のデータを融合するOPeLiNKにより、様々な異種多種情報をリアルタイムに集約し戦略デスクとして表示できる。我々は、それらの情報を遠隔地と第5世代移動通信システム(5G)で共有することで本格的な脳血管内治療の遠隔支援システム(モバイル戦略デスク)の確立を目指している。
【方法】
SCOTの OPeLiNKを活用して、透視画像、術野画像、患者の生体情報、術前シミュレーション情報と、デバイス情報や塞栓率などの付加情報を集約し、ディスプレイに表示する。手術中に複数の映像を時間統合した状態で融合表示し、手術進行を「可視化」する。これらの可視化情報をドコモの5G(Standalone方式)と、一般のパブリッククラウドよりもリアルタイム性とセキュリティ性を高めたクラウドサービスdocomo MEC (Multi-access Edge Computing) を介して、遠隔地へ音声も含めて無線伝送する検証を行い、戦略デスクの可搬化を目指す。
【現状と今後】
現在SCOTは、治療で用いたデバイス情報をバーコードスキャンで取得し、OPeLiNKの情報統合画面に更に融合表示することが可能になった。また、それらの情報に音声情報を追加して記録することが可能になった。遠隔指導実証試験では、docomo MEC用に5G基地局を新たに設置し、手術室と医局に設置した「戦略デスク」間で、有線と5Gの比較による情報伝送の基礎検証を開始した。今後、遠方施設の「モバイル戦略デスク」構築と、臨床運用の開始を目指し、本格的な遠隔支援システム活用の体制を整えていく。