キタハラ シユウジ   Kitahara Shiyuuji
  北原 秀治
   所属   医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください)
   職種   特任准教授
言語種別 日本語
発表タイトル 移動型治療ユニットと5 Gを利用した遠隔医療支援の実装とその効果に関する研究
会議名 第33回日本コンピュータ外科学会大会
主催者 一般社団法人日本コンピュータ外科学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎北原秀治, 吉光喜太郎, 冨永絢子, 前田文, 金子由佳, 稲野辺奈緒子, 青嶋知紗, 岡本俊宏, 田村学, 青木祐也, 魯 宥辰, 堀瀬友貴, 森広芳文, 正宗賢
発表年月日 2024/11/09
開催地
(都市, 国名)
東京都
開催期間 2024/11/08~2024/11/10
学会抄録 日本コンピュータ外科学会誌 26(2),122 2024
概要 11月9日(土) 第3会場 共用講義室2一般演題③/トレーニング8 :30~10:00  24(3)‒ 6
座長:神保教広(筑波大学医学医療系),荒船龍彦(東京電機大学理工学部)
要約:平時および災害時に専門的な遠隔診療と治療支援を行うためには,病院と同様の環境を再現する必要がある.東京女子医科大学は,NTTドコモと共同で開発した移動型治療ユニット(モバイルSCOT)を利用し,5G技術を活用して遠隔地にいる熟練医が手術状況をリアルタイムで把握し,遠隔から医療支援を行うシステムの構築を進めている1).これまでに複数の臨床分野で模擬実証研究を行い,その有効性を確認してきた.今回,災害時を想定した骨折患者や腹腔内臓器損傷に対する遠隔治療支援の実証実験を行い,5Gとマルチアクセス型クラウドシステムの模擬環境を用いて手術映像や患者のバイタルデータなどの複数の医療情報を遠隔地の医師と共有し,迅速な意思決定を支援する体制を構築した.実際に遠隔模擬手術を行った結果,高臨場感のある環境下で,医療チームが同じ場所にいるかのような連携を実現し,専門的な遠隔診療・治療支援を提供することができた.このシステムは,「予期せぬ通信断を防ぐ」,「リアルタイム性を確保する」,「医療情報の欠落を防ぐ」という3つの課題を解決し,平時および災害時における迅速な医療対応の可能性を示唆した.今後も継続的な実証実験と技術の進化を進めていく重要性が確認された.
キーワード:遠隔診療,治療支援,5G