マサムネ ケン
Masamune Ken
正宗 賢 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 脳腫瘍連続摘出手術支援システムの開発 ―細胞単離装置の改良 |
会議名 | 第33回日本コンピュータ外科学会大会 |
主催者 | 一般社団法人日本コンピュータ外科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎堺 遼哉, 髙木基樹, Shahrol Mohamaddana, 花房昭彦, 正宗賢 |
発表年月日 | 2024/11/09 |
開催地 (都市, 国名) |
東京都 |
開催期間 | 2024/11/08~2024/11/10 |
学会抄録 | 日本コンピュータ外科学会誌 26(2),108 2024 |
概要 | 11月9日(土) 第2会場 共用講義室1
一般演題②/手術デバイス・マイクロデバイス1 8 :30~9:30 24(2)‒ 2 座長:家入里志(鹿児島大学学術研究院),山田篤史(滋賀医科大学創発的研究センター) 要約:脳腫瘍とは頭蓋内に発生する新生物の総称であり,良性と悪性に二分される1).悪性能腫瘍は正常組織との境目が不明瞭で全摘出が困難とされている2).しかし悪性脳腫瘍は高い摘出率が求められる.摘出率の向上には正確な摘出範囲の決定が必要であり,現在脳腫瘍摘出手術においては術中迅速診断が用いられる.従来の術中フローサイトメトリー法において単離時間に6分を要するという問題点がある.そこで本研究では迅速かつ効率的に細胞単離が行える,細胞単離装置を開発している.この装置ではローラポンプによる大まかな粉砕と,せん断負荷機構による細かな粉砕の2段階で細胞単離が可能となっており,30秒での細胞単離が可能である.しかし,現状ではせん断不可機構におけるローラ間距離や回転速度の評価が行われていない.本稿では,回転速度変化時の単離機能を評価することとした.試料には豚脳を用い,せん断負荷機構への印加電圧を0.5,1.0,1.5,2.0[V]に変化させ比較した.取得した結果より,印加電圧が2.0[V]以上になると染色液の界面活性剤の泡化により腫瘍がせん断負荷機構上部に入り込んでしまい,十分な液が回収できないことがわかった.せん断負荷機構の印加電圧1.5[V]時,単一細胞比率が98.2%,取得細胞核濃度が114.7[cells/μl]となり,細胞単離に適している可能性が示唆された.今後は懸濁液回収および試行間での洗浄の改善と,回転速度制御を用いて最適な回転速度の決定を行っていく. キーワード:脳腫瘍,術中迅速診断,細胞単離装置 |