タムラ マナブ
Tamura Manabu
田村 学 所属 研究施設 研究施設 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 神経膠腫摘出術における術後感染と危険因子に関する検討 |
会議名 | 日本脳神経外科学会 第83回学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎桑野淳, 齋藤太一, 新田雅之, 都築俊介, 郡山峻一, 田村学, 生田聡子, 正宗賢, 村垣善浩, 川俣貴一 |
発表年月日 | 2024/10/16 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜市 |
開催期間 | 2024/10/16~2024/10/18 |
学会抄録 | Neurologia medico-chirurgica 2024 日本脳神経外科学会 第83回学術総会 プログラム |
概要 | 【背景】脳神経外科領域における術後感染は死亡率上昇や、機能予後の悪化を来しうる。神経膠腫手術における術後感染のリスク因子に関する報告は少ない。今回当施設で神経膠腫における術後感染の背景因子について検討した。
【方法・対象】2013 年11 月から2019 年12 月までに、当施設で神経膠腫に対して頭腫瘍摘出術を施行した805 例を対象とした。術後感染の定義は、再手術を要したものとした。術後感染症例の背景因子(年齢、性別、手術回数、先行する放射線治療の有無、先行する化学療法の有無、術中MRI、手術時間、悪性度など) について検討を行った。 【結果】開頭術805 例において、再手術を要した術後感染例は28例(感染率3.48%) であった。単変量解析では手術回数3 回以上(p=0.0079)、先行する放射線治療(p=0.0177) が有意な因子であった。多変量解析では手術回数3 回以上(p=0.025) が独立した感染の有意な因子であった。 【考察・結論】神経膠腫は再発に対しての手術があるため、他疾患と比して再手術の頻度が高い。再手術が独立した術後感染の危険因子であるという報告はあるが、今回のように3 回目以上と具体的に回数を報告したものは初めてである。放射線治療ではしき値10Gy 以下で皮膚障害がでるとされる。神経膠腫では放射線治療として50-60Gy 程度照射するため、皮膚障害は必発であり、先行する放射線治療をした患者では十分な注意が必要である。神経膠腫手術において3 回以上の手術、先行する放射線治療は、術後感染の危険因子であり、十分に注意が必要である。 |