シヨウコ トモヒサ   Shiyouko Tomohisa
  庄古 知久
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 栄養サポートチーム介入時におけるRefeeding症候群のハイリスク因子の検討
会議名 第14回日本臨床栄養代謝学会首都圏支部会学術集会
主催者 宮澤 靖
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎中畝晋, 西口遼平, 佐川まさの, 近藤恒徳, 庄古知久, 小川哲也, 久保田有一, 岩波裕史, 葭葉清香, 塩澤俊一, 塩沢俊一
発表年月日 2023/05/27
開催地
(都市, 国名)
ステーションコンファレンス東京
概要 【目的】栄養サポートチーム(NST)介入患者は多くの場合、低栄養状態でRefeeding症候群(RFS)のハイリスクに該当し、栄養療法は個別に配慮する必要がある。そのため、介入時におけるRFSハイリスクの抽出は重要である。本研究では当院におけるNST介入時のRFSハイリスク因子について検討することを目的とした。
【方法】 2022年9月〜12月までのNST介入45例を対象とした。NST介入の際、NICEガイドラインに基づきRFSハイリスク症例を判定した。また、患者背景(年齢、性別)、体格指標(BMI)および血液生化学検査(アルブミン値、P値、K値)とRFSハイリスク症例との関連について検討した。年齢、BMI、血液生化学検査についてはRFSハイリスクの有無から調整したROC曲線よりカットオフ値を求め、性別とともにRFSハイリスクとの関連について、ロジスティック回帰分析による単変量・多変量解析した。
【結果】RFSハイリスク症例は16例(35.5%)であった。RFSハイリスクに関わるカットオフ値は年齢79歳、BMI 18.9 kg/m2、アルブミン値 2.9g/dL、P値 3.6 mg/dL、K値 4.4 mEq/Lであった。単変量解析ではBMI、年齢の2因子が選択された。多変量解析では、BMI(オッズ比: 25.00 P < 0.001) のみが選択された。
【考察及び結論】NST介入時におけるRFSのハイリスク因子は、BMI 18.9 kg/m2未満のみであった。BMIは血液生化学検査と比べ変動が少なく、NST介入時におけるRFSハイリスク因子として有用な指標となる可能性が示唆された。