タカダ タクマ   Takada Takuma
  髙田 卓磨
   所属   研究施設 研究施設
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル パターン化配向基材と線維芽細胞を用いた配向心筋シートの開発
会議名 第22回日本再生医療学会総会
主催者 京都大学
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎飯田達郎, 松浦勝久, 高橋宏信, 髙田卓磨, 小池俊晴, 菊地鉄太郎, 山口淳一, 清水達也
発表年月日 2023/03/25
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
京都
開催期間 2023/03/23~2023/03/25
概要 背景・目的:心筋組織の機能向上は、力学的補助を目指す心筋再生医療に不可欠である。我々は心筋シートの積層化によって3次元組織の構築を可能とした。本研究では心筋細胞の配向制御によって作製心筋組織の収縮機能が向上すると考え、配向性を付与した心筋シートを作成することを目的とした。
方法:温度応答性培養皿にアクリルアミドをストライプ状に光重合させパターン化配向基材を作成し、正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)およびヒトiPS細胞由来心筋細胞を培養することで配向心筋シートの作成を試みた。
結果:パターン化基材に播種したNHDFはパターン方向に一致した配向が確認されたが、iPS細胞由来心筋細胞の配向は不整なままであった。しかし、配向したNHDF上に心筋細胞を播種したところ、NHDFの配向方向に一致して心筋細胞の配向が観察された。さらに心筋細胞の配向が不整な心筋シートを配向したNHDF上に積層したところ、NHDFの配向方向に心筋細胞の配向が観察され、非配向NHDF上の心筋細胞に比して、配向強度の有意な上昇を認めた。さらにGFP陽性の心筋細胞を用いた経時的評価において、心筋細胞の配向制御には、配向NHDF上に積層後2日を要することが明らかとなった。
結論:配向制御したNHDF上に心筋細胞あるいは心筋シートを積層することで配向性を付与した心筋組織の作成が可能であった。配向心筋シートの積層化によって、より機能的な3次元心筋組織の構築に繋がるものと考える。