ムラガキ ヨシヒロ   Muragaki Yoshihiro
  村垣 善浩
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル スマート治療室による外科治療DXの展望
会議名 第15回ITヘルスケア学会年次学術大会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
発表者・共同発表者◎正宗賢, 田村学, 北原秀治, 吉光喜太郎, 山口智子, 村垣善浩
発表年月日 2022/10/16
開催地
(都市, 国名)
千葉
開催期間 2022/10/15~2022/10/16
学会抄録 第15回ITヘルスケア学会年次学術大会 大会プログラム 32
概要 シンポジウム6 座長 楠田 佳緒 -次世代医療を実現するための最先端コンピュータ外科手術-
情報誘導手術の実現を目的とした医工融合によるスマート治療室の開発(仮)
演者:正宗 賢(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科学分野)
東京女子医科大学では,技術の進歩と共に臨床に直結したコンピュータ外科分野の研究が行われてきている. オープン MRI によるアップデートされた画像情報をはじめ,術中に様々なリアルタイム情報を得ながら行う「情報誘導手術」が“インテリジェント手術室”にて行われてきている. 悪性脳腫瘍の手術においては累計 1,800 例をこえる手術実績があり,文法中枢の同定・覚醒下手術での標準脳マッピング技術の研究,組織学情報の迅速フローサイトによるデジタル化研究などが進められている. さらに,インテリジェント手術室をベースとしたスマート治療室 SCOT(Smart Cyber Operating Theater)の研究開発が始まり,より高度化された手術室の構築を重要課題として, 研究開発を推進してきた.

 SCOT の研究開発のほかに,医療機器の実用化・製品化についても進展がある.例えば,非接触直感操作型インタフェース “OPECT”,覚醒下手術支援システム “IEMAS”,手術用手台ロボット “i‒ArmS” など,企業とコラボレーションすることで実現してきた.さらに,国産集束超音波機器に関する国際規格IEC60602の取得や, 脳腫瘍治療における光線力学的療法(PDT)の医師主導治験による承認申請が認可されるなど,技術的な研究開発のみならず,規制や国際標準化など普及につながる活動も重点的に行っている.