マサムネ ケン   Masamune Ken
  正宗 賢
   所属   医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 術野近傍での体内外観のIntegral Videography方式立体表示にむけた光学系の試作
会議名 第31回日本コンピュータ外科学会大会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎宮下祐樹, 正宗賢, 楠田佳緒, 山口智子, 土井根礼音, 土肥健純, 桑名健太
発表年月日 2022/06/10
開催地
(都市, 国名)
東京(Web併催)
開催期間 2022/06/09~2022/06/10
学会抄録 日本コンピュータ外科学会誌 24(2),90 2023
概要 セッション7/ディスプレイ
16:20~16:50 座長:梶田大樹(慶應義塾大学),桑名健太(東京電機大学)
22(7)‒3
腹部や胸部の手術において,侵襲の観点から体表の切開創が小さくなってきており,術者が体内の様子
を観察することが難しくなってきている.この状況に対し,主に内視鏡が用いられるが,内視鏡の視野が狭い
ことや,内視鏡画像が2 次元画像であることから,術野の全容や術具と臓器の距離感を掴みづらいという課題
がある.そこでIntegral Videography 方式を用いて,術中の体内の様子を術者が見やすい体外の術野に近い位置
に立体表示する手法を提案する.本演題では,取得した対象物の外観を対象物から撮像光学系の光軸に平行な
位置に表示されるように表示部を配置した光学系を構築し,被写体を撮像した際の立体像の高さ・幅・奥行き
と表示される位置の計測を行った.被写体として高さ,幅ともに5 mm の対象物を撮像部から20 mm の位置に
配置した際に,表示部から21 mm の位置に対象物が等倍で表示されることを確認した.また対象物と撮像部の
距離を10 mm ずらして撮像した際に,21 mm の表示位置より9 mm ずれた位置に対象物の等倍の立体像が表示
された.さらに表示位置の撮像光学系光軸との距離は230 mm の設計値に対し,232 mm の位置に表示されるこ
とを確認した.これらの結果から,試作した光学系により,対象物の高さ・幅・奥行きを正しく再現したうえ
で,表示位置を撮像部の光軸に対して平行にずらして表示可能であることを確認した.