タムラ マナブ
Tamura Manabu
田村 学 所属 研究施設 研究施設 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 質と安全性の両立を可能とする術中MRIを核とした情報誘導手術の治療成績 |
会議名 | 第39回日本脳腫瘍学会学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎都築俊介, 丸山隆志, 新田雅之, 齋藤太一, 福井敦, 郡山峻一, 桑野淳, 田村学, 生田聡子, 伊関洋, 川俣貴一, 村垣善浩 |
発表年月日 | 2021/12/06 |
開催地 (都市, 国名) |
神戸 |
開催期間 | 2021/12/05~2021/12/07 |
学会抄録 | 第39回日本脳腫瘍学会学術集会 プログラム・講演抄録集 169 |
概要 | 21:10~21:52 デジタルポスター 2 手術 2:手術:新規デバイス
座長 篠山 隆司、丸山 隆志 共催:キヤノンメディカルシステムズ株式会社 【背景】摘出率向上と予後延長の関連が示されている神経膠腫において、最大限の摘出と合併症の最小化を両立すべく、我々は情報誘導手術を提案、術中 MRI を核とする「インテリジェント手術室」を開発、2000 年 3 月に臨床を開始した。20年経過し次世代の手術室に場を移したが、本手術室での手術経験に基づいて、術中 MRI を使用した脳腫瘍摘出術の安全性と有効性を検証した。 【方法】2000 年 3 月から 2019 年 10 月までのインテリジェント手術室における手術症例、計 2023 例を対象とし、神経膠腫に関しては初発例の摘出率および術後 30 日以内の死亡率・原因を検討した。さらに全症例を対象に術後 24 時間以内および 30 日以内の再手術率・原因を検証した。 【結果】装置故障による撮影不可の 3 例を除き 2020 例(99.9%)で術中 MRI を使用して手術を行った。神経膠腫(摘出及び生検)は 1711 例(84.6%)と最も多く、次いで海綿状血管腫 61 例(3.0%)、転移性脳腫瘍 37 例(1.8%)、髄膜腫 31 例(1.5%)と続いた。神経膠腫のうち初発例は 64.9%を占め、30 日以内死亡は 1 例(0.05%)であった。一方 30 日以内の再手術は 37例 (1.8%)に施行し、原因は術後出血 17 例(0.8%)、感染 12 例 (0.6%)、水頭症 6 例 (0.3%)、髄液漏および脳腫脹各 1 例(0.05%)であった。 その中で 24 時間以内再手術は 14 例(0.7%)あり、術後出血 13 例(0.6%)、急性水頭症 1 例(0.05%)であった。一方、摘出不十分による追加摘出症例はなかった(0%)。 【結論】術中 MRI を使用した 2000 例を超える手術症例のうち、追加切除のための再手術を受けた患者はいなかった。また 30 日以内の死亡率は 0.1%未満であった。術中 MRI を中心とした情報誘導手術は、摘出前後の予期せぬ出血や腫瘍残存を見落としにくく、神経膠腫に対しては腫瘍切除の質と安全性の向上に貢献する可能性がある。 |