カワマタ タカカズ   Kawamata Takakazu
  川俣 貴一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
言語種別 日本語
発表タイトル 経前頭葉皮質アプローチで摘出しえた第3脳室・視床腫瘍の2例
会議名 第39回日本脳腫瘍学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎福井敦, 村垣善浩, 新田雅之, 齋藤太一, 都築俊介, 郡山峻一, 川俣貴一
発表年月日 2021/12/05
開催地
(都市, 国名)
神戸
開催期間 2021/12/05~2021/12/07
学会抄録 第39回日本脳腫瘍学会学術集会 プログラム・講演抄録集 121
概要 第 3 脳室・視床腫瘍に対する腫瘍摘出は、transfrontal cortex approach(OTA)、Highparietal approach(HA)、 Interhemishperic transcallosal transventricle subchoroidalapproach(IHTTSA)が一般的と考えられる。我々も OTA や HAを中心に報告をおこなってきた。我々は第 3 脳室開窓術で切開した前頭葉皮質経由で腫瘍を切除した症例 2 例を経験したので文献的考察を含めて報告する。1 例目の症例は 20 歳女性の頭痛を契機に発症した第 3 脳室・視床腫瘍腫瘍で、右前頭葉経由で 95%以上の切除を行った。術後新規神経症状出現なかった。術後病理は Diffuse midline glioma で放射線化学療法を行い、4 年の経過で無再発である。2 例目も 22 歳女性の第 3 脳室・視床腫瘍腫瘍で左前頭葉経由で 90%以上の切除を行った。術後補足運動野症候群を認めたが経時的に改善した。術後病理は Diffuse midline glioma で放射線化学療法を行い、現在外来維持療法中である。IHTTSA と比較して一見侵襲が高いように思えるが、静脈還流パターンに依存せず、より外側への operative windows がえられやすいなどの利点もあり、総合的な侵襲性はそれほど高くなくアプローチ検討の際の候補として意識すべきと考える。手術ビデオを供覧し HA とのアプローチの違い等含めて報告したい。
Keyword: 視床腫瘍, 経前頭葉皮質, グリオーマ