ムラガキ ヨシヒロ
Muragaki Yoshihiro
村垣 善浩 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 医療DXの具現化形としてのスマート治療室とモビリティ化への拡張展開 |
会議名 | 第48回日本集中治療医学会学術集会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎吉光喜太郎, 岡本淳, 堀瀬友貴, 孫瀟, 田村学, 齋藤太一, 楠田佳緒, 山口智子, 正宗賢, 村垣善浩 |
発表年月日 | 2021/02/14 |
開催地 (都市, 国名) |
WEB開催(香川) |
概要 | SY32-3 遠隔医療
東京女子医科大学では2019年よりスマート治療室(SCOT)を実装し、2021年1月現在悪性脳腫瘍を中心に101例の手術症例実績がある。SCOTでは手術室内の各機器がネットワーク接続(IoT化)され情報が連続的にOPeLiNKサーバに集約される。これにより単一アプリケーション上でデジタル化された手術情報が時間同期され統合・保存・配信され、情報統合により従来困難であった多面的な手術意思決定が可能になる。また、手術中の重要なイベントも有機的に記録できるため効果的な振り返りが実現される。 2020年10月、我々はSCOTを可搬化し、「病院がくる」という概念を実現すべく5G通信技術を活用した遠隔手術支援を模擬したモバイル治療室の実証実験を実施した。実証実験ではモバイル治療室に収容された妊婦に対する処置を想定し、胎児モデルを用い現場に居合わせた循環器医師が遠隔で産婦人科医の支援を受けながら処置を実施した。産婦人科医は遠隔でコンベックスプローブの当て方を指示し、同時に超音波診断装置から送られてくる映像を診ながら装置を遠隔操作し遠隔処置支援を実施した。担当した医師からは情報の遅れや会話のやり取りに違和感は全く感じず、互いがその場にいるように感じたとコメントを得た。今後は、都市と地方の医療格差を補完したり、災害や事故の現場に派遣した車両での手術を専門医が遠隔支援したりする場面を想定し開発を進めていく。 |