タムラ マナブ
Tamura Manabu
田村 学 所属 研究施設 研究施設 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Grade2乏突起神経膠腫ハイリスク群に対する早期放射線化学療法と経過観察群の比較 |
会議名 | 日本脳神経外科学会 第79回学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎生田聡子, 丸山隆志, 新田雅之, 齋藤太一, 都築俊介, 増井憲太, 田村学, 岡本 沙織 , 小森隆司, 川俣貴一, 村垣善浩 |
発表年月日 | 2020/10/15 |
開催地 (都市, 国名) |
岡山現地開催+Web 併催 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会 第79回学術総会 プログラム&抄録集 |
概要 | 一般口演・ポスター / ポスター 2 P-02-44
悪性脳腫瘍低悪性度乏突起神経膠腫(OD)は10年生存率が90%を超える比較的予後のよい疾患である一方で、10年以内に55%が再発をきたす。ハイリスク群ODにおいて、放射線単独療法に比較してPCV化学放射線療法(CRT)が無増悪期間を延長することが報告され、標準治療になり得ると考えられているが、腫瘍摘出後無治療での経過観察群と、放射線単独(RT)または化学療法単独(CT)との比較はなく、またそれらの予後に対する効果は明らかにはされていない。 方法 対象2000~2018年組織診断により初発OD、WHO grade2と診断され、摘出率90%以下のハイリスク66例を後方視的に調査し、摘出後後治療法別に無増悪期間(PFS)、悪性転化までの期間(m-PFS)、生存期間(OS)を無治療群と比較した。化学療法剤はPAV、ACNUが用いられた。 結果 平均41.1歳、摘出率平均76.2%(95%CI71.1-81.3)。摘出後、放射線単独、化学療法単独、化学放射線療法はそれぞれ12例(18%)、15例(22.7%)、10例(15.1%)で施行、29例(43.9%)は無治療であった。無治療に比較し、RT単独及びCRT群では摘出率の差によらずPFSを有意に延長したものの(リスク比RR 0.30[p=0.042], 0.27[0.033],)、OSは延長しなかった(RR0.80, 1.09)。CT単独はPFS、OSともに有意差は示さなかった。 結論 摘出が90%以下のgrade2 ODハイリスク群に対し、化学療法単独ではPFS、OSいずれも有意に改善しなかった。さらに放射線の併用または放射線単独療法を行うことでPFSの延長は期待されるもののOSは延長せず、摘出率の低い群であっても経過観察も選択肢となり得ると示唆された。 |