タムラ マナブ
Tamura Manabu
田村 学 所属 研究施設 研究施設 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Awake surgeryの現状分析と東京女子医科大学の方針 |
会議名 | 日本脳神経外科学会 第79回学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
発表者・共同発表者 | ◎丸山隆志, 村垣善浩, 都築俊介, 福井敦, 新田雅之, 齋藤太一, 生田聡子, 田村学, 川俣貴一 |
発表年月日 | 2020/10/16 |
開催地 (都市, 国名) |
岡山現地開催+Web 併催 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会 第79回学術総会 プログラム&抄録集 |
概要 | 指定演題 / サブスペシャルティ領域のシンポジウム11<脳腫瘍>Awake surgery 現状と課題 SY11-1
脳腫瘍に対する覚醒下手術は、術後の合併症を予防する手段として普及の傾向にある。当初は言語機能の保護が目的であったが、導入初期の施設から応用段階の施設まで施設ごとに異なるのが現状であろう。本邦での覚醒下手術の状況を分析し、以下の三点について整理しつつ当施設の方針を紹介する。 1)対象疾患と適応 2)マッピングとモニタリングのバランス 3)go、no goの判断 1)対象疾患としては膠芽腫と非膠芽腫、diffuse typeとlocalize typeにて方法や達成目標が異なることになる。また優位半球と非優位半球、言語野と非言語野とくに運動野に対する適応は施設毎の構成要素やモニタリングの経験値により決定される。 2)手術の目標設定や施設の基本方針、患者背景、施設毎のセットアップにより、いわゆるminimum awakeとmaximum awakeとに分かれる。マッピングは脳外科医以外の協力体制に、モニタリングでは習熟度に大きく影響を受ける。 3)手術の達成目標、誘発された神経症状の解釈、習熟度によりgo、no goの判断の閾値は異なる。 我々のスタンスは、minimum task, continuous monitoringを重視し、最小限の時間と労力から最大限の結果を模索する方針でminimum awakeと表現できる。 覚醒下手術は、最小限の合併症にて目的とする摘出を達成し、摘出率の向上による患者の予後を延ばすことを目標とした手術手技の一つである。過大評価、過小評価により覚醒下手術のための手術とならぬためにも、現状の把握と目標設定を明確に習熟に努めたい。 |