ムラガキ ヨシヒロ
Muragaki Yoshihiro
村垣 善浩 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | インテリジェント手術室における術中 MRI を核とした情報誘導手術 1989 例の臨床成績 |
会議名 | 日本脳神経外科学会第78回学術総会 |
主催者 | 一般社団法人 日本脳神経外科学会 |
学会区分 | 国際学会及び海外の学会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎村上理人, 村垣善浩, 丸山隆志, 齋藤太一, 田中雅彦, 新田雅之, 都築俊介, 安田崇之, 福井敦, 生田聡子, 伊関洋, 川俣貴一 |
発表年月日 | 2019/10/09 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第78回学術総会 24 2019 |
概要 | デジタルポスター 36
手術室 2019 年10 月9 日(水) 11:00-12:00 DP-9 会場½ 大阪国際会議場10F 会議室1010 座長:藤井正純(福島県立医科大学脳神経外科) 【背景】神経膠腫を中心とし摘出率向上と予後延長との関連を示す報告が増加している。最大限摘出と最小限合併症を両立するため、我々は情報誘導手術を提案し、術中 MRI を核とするインテリジェント手術室を開発し 2000 年 3 月に臨床を開始した。摘出手術に必要な 3 種の情報-術中 MRI(解剖)、mapping やmonitoring(機能)、術中迅速や flow cytometry (組織)-を構造データ化し意思決定支援することで、平均摘出率は 90% で初発神経膠腫グレード 2,3,4 の 5 年生存率 89%, 74 %, 18% を報告した。今回、別側面での術中 MRI の効果向上とリスク低減効果を 19 年約 2000 例対象に後方視的に検討した。【方法】 2000 年 3 月から 2019 年 5 月までの 1989 例を対象とし、初発神経膠腫に関しては摘出率と 30 日以内死亡率を検討した。また、2006 年 1 月からの 1634 例を対象とし、術後 24 時間以内と 30 日以内の再手術の有無とその原因を検討した。【結果】装置故障で MRI 撮影不可の 1 例を除き 1988 例 (99.9%)で術中 MRI を使用した。神経膠腫手術(摘出及び生検)は 1708例 (85.8%) と最も多かった。海綿状血管腫 56 例 (2.8%)、髄膜腫 36 例 (1.8%)、転移性脳腫瘍 36 例 (1.8%)、その他 152 例(7.6%) であった。神経膠腫は初発が 65% で、摘出率中央値は95%、30 日以内死亡は 1 例(0.06%)であった。30 日以内の再手術は 34/1634 例 (2%) であり、理由は術後出血 16 例 (0.98%)、感染 14 例 (0.86%)、水頭症 4 例 (0.25%) であった。その中で24 時間以内の再手術例は 11/1634 例 (0.67%) であり、術後出血 9 例 (0.55%)、感染 1 例 (0.06%)、水頭症 1 例 (0.06%)。また摘出不十分による追加摘出のための再手術は 0/1634 例 (0%)であった。【まとめと結論】追加摘出のための再手術例が約 2000 例中 0 例と、術中 MRI は“摘出できると判断した部分を摘出する”ために有用であり、高い摘出率中央値 95% を達成した。文献上3-9 % とされる 30 日以内再手術が 2% であり、術後出血は0.98% と 1% 以下となった。術中 MRI は摘出コントロールと合併症予防に有用であることが間接的後方視的に示された。 |