ムラガキ ヨシヒロ
Muragaki Yoshihiro
村垣 善浩 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 臨床研究開始したスマート治療室 SCOT- 3 タイプ 56 例の先端手術の実際 - |
会議名 | 日本脳神経外科学会第78回学術総会 |
主催者 | 一般社団法人 日本脳神経外科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎村垣善浩, 岡本淳, 齋藤太一, 碓井智, 栗栖薫, 後藤哲哉, 藤井雄, 本郷,一博, 堀澤士朗, 平孝臣, 新田雅之, 丸山隆志, 都築俊介, 正宗賢, 川俣貴一, 伊関洋 |
発表年月日 | 2019/10/11 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第78回学術総会 14 2019 |
概要 | 一般口演 85
脳神経外科とハイテクノロジー① 2019 年10 月11 日(金) 8:40-9:40 O-6 会場½ 大阪国際会議場5F 小ホール 座長:庄島正明(埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科) 【目的】滅菌空間を提供する従来手術室と異なり、部屋自体が 単体医療機器として治療を遂行するスマート治療室(Smart CyberOperating Theater: SCOT)を 5 大学 11 企業と日本医療機器研究開発機構の支援下で開発した。3 施設での 3 タイプ SCOTの初期経験 56 例の治療成績を報告する。【方法】術中 MRI (0.4Tesla) を核としパッケージ化した BasicSCOT を 2016 年広島大学に導入。20 医療機器をミドルウェアOPeLiNK でネットワーク化した Standard SCOT を 2018 年信州大学に導入。高機能化した Hyper SCOT を 2019 年東京女子医大に導入した。2016 年 5 月-2019 年 3 月の症例を対象。【結果】全 56 例の平均 44 歳(男:女 33:23)。脳腫瘍 38 例 (68%)、てんかん等機能疾患 11 例 (19%)、骨腫瘍等整形外科疾患 7 例(13%) であった。Basic SCOT は神経膠腫 22 例、てんかん 10例、骨疾患 7 例、良性脳腫瘍 2 例と 41/56 例(73 %)に使用。Standard SCOT は 20 機器を接続した世界初症例を 2018/7/23に施行、脳幹や視床を含む神経膠腫 6 例、下垂体腫瘍 6 例、良性脳腫瘍 2 例と 14/56 例(25%)施行した。戦略デスクが時間同期した多種デジタルデータを表示でき、振り返りやコメント機能も稼働し、相互通信や”お絵かき”機能によって術中フローサイトの結果や transcondylar approach の骨削除範囲の遠隔助言に有用であった。hyper SCOT は初症例 (1/56 例; 2%) を2019/2/28 に施行し、本態性振戦の定位手術で凝固部位を MRIで確認した。MRI は 55/56 例(98%)で撮像し、全例評価可能な画質で平均撮影 1.3 回であった。腫瘍性病変 46/56 例 (82%)では、術中 MRI 後残存腫瘍追加摘出を 31/46 例(67%)で施行、画像上全摘出 26/46 例(57%)、平均摘出率 89.2 %であった。全例1ヶ月以内の再手術 (0%) はなかった。【結論】 3 タイプでの 56 全例で関連する重篤な合併症なく、積極的腫瘍切除に貢献した。Basic SCOT で他疾患他科展開の可能性、Standard SCOT で戦略デスクによる術中意思決定支援の有用性が示唆された。臨床効果の検証を進め、Hyper SCOT ではロボット化と AI 利用を実用化する。 |