カワマタ タカカズ
Kawamata Takakazu
川俣 貴一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 難治性てんかんに対する MR ガイド下経頭蓋集束超音波治療 6 例の報告 |
会議名 | 日本脳神経外科学会第78回学術総会 |
主催者 | 一般社団法人 日本脳神経外科学会 |
学会区分 | 国際学会及び海外の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎阿部圭市, 堀智勝, 山口,敏雄, 堀大樹, 村垣善浩, 角真佐武, 堀澤士朗, 渡邉一夫, 川俣貴一, 平孝臣 |
発表年月日 | 2019/10/11 |
開催地 (都市, 国名) |
大阪 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第78回学術総会 14 2019 |
概要 | 一般口演 89
てんかん・手術 2019 年10 月11 日(金) 16:40-17:40 O-6 会場½ 大阪国際会議場5F 小ホール 座長:花谷亮典(鹿児島大学脳神経外科) 【目的】 MR ガイド下経頭蓋集束超音波(MRgFUS ; MR-guidedFocused ultrasound)は難治性本態性振戦の治療として有効であるが、脳腫瘍やてんかんに対しては現在適応がないとされる。今回我々は、過去3年間に内側側頭葉てんかんや視床下部過誤腫、皮質形成異常等に対して、Focused ultrasound(MRgFUS)を用いて定位凝固術を行った 6 例について報告する。【対象・方法】対象は内側側頭葉てんかん、視床下部過誤腫、皮質形成異常等における難治性てんかん 6 症例、年齢は 20-44歳(平均 32 歳)、男性 2 例女性 4 例であった。内側側頭葉てんかんが 2 例、視床下部過誤腫が 2 例、皮質形成異常・その他が 2 例であった。MRI、FDGPET や Loretta image による解剖学的位置情報より凝固巣を選択した。全 6 例で FUS が施行され、処方 Energy は平均 25683J(19016-33989J)、平均照射回数は 12.3(7-17) 回平均 Skull Density Ratio(SDR) は0.49(0.41-0.58) であった。治療計画及び追跡時には臨床評価と3T MRI、PET や Loretta image の画像的評価を行った。【結果】追跡は平均 14 ヶ月(3-34 ヶ月)行われ、4 例で可視可能な凝固巣が作成され 2 例で作成されなかった。全例で重大有害事象は認めなかった。臨床症状が改善した例は、12 ヶ月以上経過した 1 例中 1 例、24 ヶ月以上経過した 1 例中 1 例、12 ヵ月以下のものでは 3 例見られた。【結論】 FUS による難治性てんかん治療は安全で有効である可能性が示唆された。さらに長期の追跡で今回の結果が維持されるのであれば、本法は神経症候の回復温存と侵襲的治療リスク低下に寄与する有用な治療法になると思われる。 |