ムラガキ ヨシヒロ
Muragaki Yoshihiro
村垣 善浩 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 膵癌に対するHIFU治療の現状と新たな展開 |
会議名 | 第18回日本超音波治療研究会(JSTU2019) |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
発表者・共同発表者 | ◎祖父尼淳, 村垣善浩, 梅村晋一郎, 岡本淳, 吉澤晋, 糸井隆夫 |
発表年月日 | 2019/12/07 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
学会抄録 | 第18回日本超音波治療研究会(JSTU2019)プログラム・抄録集 24 |
概要 | 16:30~18:10(100 分)
オーガナイズドセッション4 「HIFU臨床と機器開発の最前線」 座長・オーガナイザ: 吉澤 晋(東北大学大学院工学研究科) 切除不能膵癌の治療法として抗腫瘍効果および症状緩和効果を目的とした低侵襲治療法として 注目されているのが,強力集束超音波 (High Intensity Focused Ultrasound; HIFU) 療法である.当科 では 2008 年より倫理委員会の承認を受け,切除不能膵癌に対する HIFU 治療を臨床試験としてお こなってきた.研究デザインは非無作為抽出,非連続登録前向きの単施設研究である.これまで切 除不能膵癌に対し,全身化学療法に加えた局所療法として HIFU 治療を行い,その抗腫瘍効果と疼 痛緩和効果の有用性について検討してきた.これらの結果をもとに,我々は抗腫瘍効果を増強させ, これまでの HIFU 治療のリスクであった治療部位近傍の正常組織への影響を低減する目的で,音響 力学的療法(sonodynamic therapy:SDT)の開発をおこなった.SDT は癌細胞に取り込ませた音響 感受性物質に体外から超音波を照射し,その相互作用として発生する殺細胞効果によって癌を治療 する方法である.我々は,非無作為抽出,連続登録前向きの探索的臨床研究にて,2017 年 5 月より 切除不能難治癌と診断され,従来の局所治療法が適応とならないか奏効しなかった患者に対し SDT をおこない,その安全性と臨床的認容性について検討した.倫理委員会の承認を受け,日本医療研 究開発機構(AMED)の研究助成を得ておこなわれた.本オーガナイズド・セッションでは,切除不 能膵癌に対する HIFU 治療と新規開発 SDT における臨床試験の結果を報告するとともに,特定臨 床研究法が施行された現在における今後の集束超音波治療のあり方について考えたい. |