マサムネ ケン
Masamune Ken
正宗 賢 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | SDT装置の開発経験とこれからのUSガイドHIFU治療器開発 |
会議名 | 第18回日本超音波治療研究会(JSTU2019) |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎岡本淳, 植山剛, 吉澤晋, 梅村晋一郎, 祖父尼淳, 堀瀬友貴, 泉美喜雄, 正宗賢, 村垣善浩 |
発表年月日 | 2019/12/07 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
学会抄録 | 第18回日本超音波治療研究会(JSTU2019)プログラム・抄録集 22 |
概要 | 16:30~18:10(100 分)
オーガナイズドセッション4 「HIFU臨床と機器開発の最前線」 座長・オーガナイザ: 吉澤 晋(東北大学大学院工学研究科) 我々は東京医科大学と共同で 2017 年に音響力学的療法(SDT: Sonodynamic Therapy)の臨床試験を 行った。我々が行っている SDT は、腫瘍集積性のある音響感受性薬剤(エピルビシンミセル)を併用 することで腫瘍破壊効果を増強させることを目指している。この目的のため、臨床試験機として開 発した MS-2 号は照射方式として Triggered HIFU を採用している。HIFU 照射の最初に Triggered Pulse で示す比較的高い出力の超音波を短時間だけ送波し、その後、Sustaining wave で示す比較的低 い出力で治療に必要な時間送波する。Triggered Pulse は焦点部分にキャビテーション気泡群を発生 させるものであり、引き続き送波される Sustaining wave は、キャビテーション気泡群を維持し、薬 剤への機械・化学的作用を行わせる。温度モニタリングが難しい超音波診断画像においては、焦点 位置の可視化が課題であったが、焦点に発生するキャビテーションは超音波診断画像において容易 に可視化されるメリットがある。さらに、HIFU が診断画像に与えるノイズをカットする機能も導 入し、確実な焦点位置の把握と照射中の臓器移動をモニタリングすることで、安全性の向上も図っ ている。また、MS-2 号は 6 自由度ロボットによる位置決めを行っている。力センサを用いたマニ ュアル駆動機能により対象臓器に対する位置決めを手動で行い、初期位置を決めた後はロボットの 数値制御により精密な照射を行う。このロボット誘導の精密照射と 128ch トランスデューサによる 多点同時照射機能により、臨床試験 12 例の平均照射時間は 22 分と非常に短時間であった。本報告 では、臨床試験に使用したキャビテーション援用 HIFU 装置 MS の概要と、超音波ガイド HIFU の 今後の展望について述べる。 |