マルヤマ タカシ
MARUYAMA Takashi
丸山 隆志 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 積極的摘出を施行した神経膠芽腫に関する早期再発例の網羅的遺伝子解析と臨床病理学的検討 |
会議名 | 第85回東京女子医科大学学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
発表者・共同発表者 | ◎郡山峻一, 村垣善浩, 生田聡子, 福井敦, 川俣貴一, 丸山隆志, 新田雅之, 岡本沙織, 三谷昌平, 赤川浩之 |
発表年月日 | 2019/09/28 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
学会抄録 | 東京女子医科大学雑誌 89(4),98 2019 |
概要 | 平成28年吉岡博人記念総合医学研究奨励賞受賞グループ研究発表
神経膠芽腫は,WHO(世界保健機関)が定めた判定基 準で最も悪性度が高いグレード 4 に分類され,集学的治 療にも関わらず未だ予後の悪い脳腫瘍である.近年,様々 な悪性新生物における遺伝子異常の理解が進み,これを 受けて 2016 年の改訂 WHO 脳腫瘍病理分類では既知の 遺伝子異常に基づく分子遺伝学的分類が大きく取り入れ られることとなった.遺伝子解析技術の進歩により,今 後さらに,予後や治療反応性等に係る分子基盤について の知見が深まることが期待されている.本研究では,本 学にて積極的摘出を施行した神経膠芽腫患者を対象に網 羅的遺伝子解析を行い,早期再発例あるいは長期生存例 を特徴付けるような分子遺伝学的プロファイルの検索を 行った.本学にて 2006 年 9 月から 2012 年 8 月の間に摘 出術を施行した18歳以上の神経膠芽腫患者のうち,術前 後の MRI 画像解析により 95%以上の摘出率であった患 者 31 例を対象とし,SNP アレイによるゲノムワイドな コピー数異常解析を行った.さらに,良質な核酸が抽出 できたものについては,次世代シーケンサーによるRNA シーケンシング解析,全エクソームあるいは主要な癌関 連遺伝子についてのターゲット・リシーケンシング解析 も実施した.これらの網羅的データを統合解析すること により,神経膠芽腫をいくつかの階層に分類することが できた.臨床像との相関についての検証も加えたので データとともに供覧する. |