タカハシ ケン
Takahashi Ken
髙橋 研 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | TAVI 時代における sutureless valve の位置づけ -INTUNITY Elite バルブシステムの早期成績から- |
会議名 | 第72回日本胸部外科学会定期学術集会 |
主催者 | 日本胸部外科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎道本智, 日野阿斗務, 澤真太郎, 服部薫, 駒ヶ嶺正英, 宮本真嘉, 市原有起, 池田昌弘, 髙橋研, 森田耕三, 菊地千鶴男, 齋藤博之, 齋藤聡, 新浪博士 |
発表年月日 | 2019/11/01 |
開催地 (都市, 国名) |
京都市 |
概要 | *一般口演 20
大動脈弁 3 [背景]INTUNITY Elite バルブシステムは本邦初の sutureless valve で大動脈遮断時間の短縮が期待されており, 当科では本邦導入当初から使用している. その早期成績を検討することで TAVI 時代における sutureless valve の位置づけを検討する. [対象と方法]2019 年 1 月より連続 12 例に使用した. 平均年齢は 72.6 歳, 男性 8 例で平均体表面積は 1.62m2 であった. 透析は 5 例(41 %)、全例正中切開で併施手術は冠動脈バイパス術 4 例, 中隔心筋切除術 1 例で平均 STS score は 3.2 であった. [結果]使用弁サイズは 19mm 2 例, 21mm 3 例, 23mm 4 例, 25mm 3 例であった. 平均手術時間は 312 分, 平均心肺時間は 114 分, 平均大動脈遮断時間は 57 分であった. 手術死亡はなく術後完全房室ブロックは 2 例(17 %)で, いずれも術前に完全右脚ブロックであった. 術後平均弁口面積は 1.63cm2, 平均最大流速は 2.3m/s, 平均圧較差は 13.2mmHg で leak は 3 例(27 %), いずれも mild 以下であった. 19mm 弁においても術後平均弁口面積は 1.17cm2, 平均最大流速は 2.5 m/s, 平均圧較差は 14.5mmHg でPPM は認めなかった. [考察]平均大動脈遮断時間は 57 分と短く, INTUNITY Elite バルブシステムの早期成績は良好であった. 特に TAVI 適応外の透析患者にも安全に植え込むことが出来た. クリンプが不要なため耐久性も優れている可能性があり, TAVI 適応ではない AVR ハイリスクの若年患者にも有用な弁と考えられる. 完全房室ブロック発生率に関しては当科の TAVI では 164 例中 9 例(5.5 %)なので、TAVI よりも比較的多い傾向にあった(p=0.07). 完全右脚ブロックの症例は注意が必要と考えられる. |