ミナミ ユウイチロウ
MINAMI Yuuichirou
南 雄一郎 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 肥大型心筋症患者における拡張中期 L 波と突然死および致死性不整脈イベントについての検討 |
会議名 | 第67回日本心臓病学会学術集会 |
主催者 | 日本心臓病学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎齋藤千紘, 南雄一郎, 春木伸太郎, 新井光太郎, 芦原京美, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2019/09/13 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋市 |
概要 | *一般演題(口演):研究から学ぶ 4
心筋症(2) 背景:肥大型心筋症 (hypertrophic cardiomyopathy; HCM) 患者の主な病態的特徴は拡張障害であり,拡張障害を示す指標の一つである左室流入血流速波形の拘束パターンが,HCM の予後に関連したという報告がある.しかし HCM は心房細動の合併が多く,正確な拡張障害の評価が困難な場合がある.一方,左室流入血流速波形における拡張中期 L 波の存在は,進行した拡張障害を示すことが報告されており,L 波は心房細動においても観察が可能である.しかしながら,HCM における L 波と予後については報告が乏しい.よって我々は,HCM 患者の L 波と突然死および致死的不整脈イベントの関係について検討した. 方法:当院で HCM と診断された 507 例のうち,心エコー検査で L 波の有無を評価し得た 445 例について検討した.L 波の定義は,E 波に続く拡張中期順行性波>20 cm/s とした.エンドポイントは突然死,蘇生に成功した心停止,および植え込み型除細動器適切作動を含む複合エンドポイントとした. 結果:144 例 (32.4%) で L 波を認め,L 波を認める群では女性が多く,診断時年齢が若く,心房細動を多く合併していた.L 波の存在は複合エンドポイントと有意に関連していた.詳細な結果を図表に示す. 結論:HCM 患者における L 波の存在が,突然死の予測因子となる可能性がある. |