スズキ アツシ
Suzuki Atsushi
鈴木 敦 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | “心不全緩和ケアカンファレンス”の場を用いた,「看-看連携」の取り組み |
会議名 | 第67回日本心臓病学会学術集会 |
主催者 | 日本心臓病学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎若林留美, 水谷美緒, 守谷千明, 菊池規子, 鈴木敦, 中澤まゆい, 服部英敏, 志賀剛, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2019/09/15 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋市 |
概要 | *シンポジウム 16
循環器疾患における緩和ケアの展望(メディカルスタッフ・チーム) 2018 年 12 月「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し,循環器病の予防・迅速かつ適切な診療体制の整備が求められている.2017 年に改訂された「急性・慢性心不全診療ガイドライン」では,心不全症状が出現しはじめたステージ C から「緩和ケア」が治療目標として提示されている.さらに心不全が進行し治療抵抗性となったステージ D においては,終末期ケアも視野に入れて,全人的苦痛の緩和を目指していく必要がある.人生を見据え,「点」だけで患者を支えるだけではなく,ステージの経過に合わせて,「線」でつないでいく支援が重要となる. 心不全患者は,慢性心不全の急性増悪を反復し,徐々にまたは急速に身体機能が低下していく.入退院を繰り返す中,集中治療室や一般病床を行き来する患者も少なくない.当施設においても,集中治療が必要な場合は「CCU」,病状が安定しだい,時には,終末期で家族と落ち着いた時間を過ごすために「一般病床」に患者が移動する.病院内において,急性期と慢性期をどのようにつなぐか,「看-看連携 ("看護職"と"看護職"の連携)」が重要となるが,十分に実施できていない現状もある. このような課題を解決するために,当施設では"心不全緩和ケアカンファレンス"の場を利用している.このカンファレンスは,心不全患者の苦痛緩和に向けた質の高いケアを目指すために,循環器内科医師,看護師,精神科医師,臨床心理士などの多職種で症例検討を実施している.その中で,集中治療に関わる CCU 看護師と循環器内科病床の入る 3 部署の看護師が,それぞれ捉えている患者の状況を共有している.その上で,最善の介入方法を検討し,緩和ケアが継続できるように部署を超えシームレスに取り組んでいる.また,看取り後のカンファレンスを,多部署合同で実施した経験もある. 本セッションでは,当施設の"心不全緩和ケアカンファレンス"の場を利用した「看-看連携」の現状と課題について検討する. |