シガ ツヨシ
Shiga Tsuyoshi
志賀 剛 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 低心機能を有する心不全患者における心機能改善と腎機能障害─ HIJ-HF II コホート研究から─ |
会議名 | 第67回日本心臓病学会学術集会 |
主催者 | 日本心臓病学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎鈴木敦, 志賀剛, 菊池規子, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2019/09/14 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋市 |
概要 | *シンポジウム 13
CKD と心不全についての最近の知見を踏まえて 腎機能障害や左室駆出率 (LVEF) の低下は心不全患者における予後リスク因子とされている.一方,心不全患者ではβ遮断薬やレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬等の適切な治療介入により LVEF の改善を認める例も存在する.近年の薬物治療を含めた心不全治療の進歩に伴い,低心機能を有する心不全患者のリスク因子の再検討が必要とされる.心不全コホート研究 (HF II; 2013-2014) から,左室駆出率 40% 未満の低心機能を有する心不全患者 148 人を対象とし,心不全治療の実態ともに,腎機能障害と LVEF 改善率および予後について検討を行った.腎機能障害を有する患者は腎機能障害のない患者に比して有意に生命予後は悪く,心機能の改善を示した患者の割合も低かった.また,腎機能障害を有する症例で心機能改善を示さなかった症例は有意に生命予後が悪いという結果であった (図).適格な薬物治療は,低心機能を有する心不全患者において,心機能の改善や生命予後を改善する有効な治療法であるが,腎機能障害を有する心不全患者では予後改善につながる積極的な治療介入が望まれる. |