シガ ツヨシ
Shiga Tsuyoshi
志賀 剛 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 非虚血性心不全入院患者における退院時血清塩素濃度と生命予後に関する検討 |
会議名 | 第67回日本心臓病学会学術集会 |
主催者 | 日本心臓病学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎芹川直輝, 鈴木敦, 長田晃裕, 福島博, 泊江里奈, 坂井政之, 塚本圭, 菊池規子, 服部英敏, 志賀剛, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2019/09/14 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋市 |
概要 | *一般演題(口演):研究から学ぶ 26
心不全 予後(2) 心不全患者では電解質異常を伴う場合があるが,塩素濃度 (CL)と予後との関連性は明らかにされていない.今回われわれは,症候性心不全で入院した患者を対象とし,その予後とともに,退院時血清 CL との関連性について検討を行った.2013 年~2014 年に生存退院した心不全患者のうち,透析患者を省いた患者 704 人 (男性 50%,平均年齢 72 ± 16) を対象とした.退院時血清 CL を 3 分位に群分けした結果,年齢,左室駆出率 (LVEF) やループ利尿薬の投与率に有意差はなかったが,最も低値であった群ではアンジオテンシン変換酵素阻害薬/アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の投与率が低かった.退院後の生命予後は,CL 低値群が最も死亡率が高かった (p < 0.05)(図).年齢,性別,LVEFなどを含めた多変量解析を行った結果,CL3 分位での低値が生命予後に独立した関連因子であった (OR 1.41 per unit change,95% CI 1.11-1.78,p < 0.05).非虚血性心不全入院患者における退院時 CL は生命予後と関連することが示唆された. |