ミナミ ユウイチロウ
MINAMI Yuuichirou
南 雄一郎 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 頻脈性心房細動を合併した急性心不全に対してランジオロール投与が予後に与える影響の検討 |
会議名 | 第67回日本心臓病学会学術集会 |
主催者 | 日本心臓病学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎城谷翔太, 重城健太郎, 阿部拓朗, 亀谷智子, 南雄一郎, 鈴木敦, 志賀剛, 萩原誠久 |
発表年月日 | 2019/09/15 |
開催地 (都市, 国名) |
名古屋市 |
概要 | *一般演題(口演):研究から学ぶ 41
心房細動 背景:心房細動 (AF) は高頻度に心不全に合併し,心不全の予後を悪化させる.ランジオロールは超短時間作用型β 1 選択的遮断薬であり,頻脈性 (AF) を伴う急性心不全患者における心拍数調整に有用であるとされているが,生命予後への影響は不明である. 目的:頻脈性 AF を合併した急性心不全患者に対して,急性期のランジオロール投与が予後に与える影響を調査した. 方法:入院時心拍数 130 bpm 以上の AF を伴う急性心不全患者54 人について,ランジオロール使用群,非使用群について,全死亡を後ろ向きに比較した. 結果:ランジオロール使用群で有意に腎機能が良好であった(estimated glomerular filtration rate(eGFR)): 50.3 vs. 34.3ml/min/1.73m2, p=0.02) が,他の項目に関しては両群に有意差を認めなかった.中央値 321 日の観察期間内に,7 人が死亡し,6 人は院内死亡であった.その 6 人は全員ランジオロール非使用群であった (p=0.004, Figure A).Kaplan-Meier 分析においても,ランジオロール使用群は非使用群に比べて有意に死亡率が低値であった (p=0.007, Figure B). 結論:少数例の後ろ向き検討において,頻脈性 AF を伴う急性心不全患者ではランジオロール使用群の方が,非使用群よりも院内および中期の死亡率が低値であった. |