マルヤマ タカシ   MARUYAMA Takashi
  丸山 隆志
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   非常勤講師
言語種別 日本語
発表タイトル 再発膠芽腫に対するエリブリンの適応拡大を目指した多施設第2相医師主導治験
会議名 日本脳神経外科学会第77回学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎高橋 雅道, 川嶋 聡, 米盛 勧, 津下 奈都子, 西川亮, 永根基雄, 丸山隆志, 武笠 晃丈, 荒川 芳輝, 田中將太, 市村 幸一, 中村 健一, 成田 善孝
発表年月日 2018/10/10
開催地
(都市, 国名)
仙台市
概要 膠芽腫の治療成績は近年徐々に上昇しつつあるものの、依然
としてその予後は不良である。特に本邦では第一選択薬である
temozolomide に加えて bevacizumab が初発時または再発時に
広く使われているが、bevacizumab 使用後に再発した場合のそ
の後の生存期間は約 3 か月と極めて不良である。Eribulin は元
々微小管阻害薬として開発された抗腫瘍薬であり、現在世界の 60
か国以上で再発乳がんまたは悪性軟部腫瘍に対して承認されて
いる。近年我々は eribulin がテロメラーゼ逆転写酵素(TERT)
変異を持つ多くの膠芽腫細胞株で高い殺細胞効果を示し、複数の
市販の膠芽腫細胞株、または複数の患者由来膠芽腫幹細胞を用い
たマウス脳腫瘍モデルにおいて生存期間を延長させることを見
出した。この前臨床試験の結果に基づき、適応拡大を目指した医
師主導治験を計画した。
 本治験は単群多施設の第 2 相医師主導治験であり、国内 7 施設
で行われる。登録患者の主な適格規準としては過去に temozolomide と放射線治療、bevacizumab による治療歴を持ち、治験
登録時の KPS が 70 以上の再発膠芽腫患者とした(NCCH1507
試験、UMIN-CTR 登録番号:UMIN000030359)。Eribulin の
投与方法については添付文書の用量・用法に従い週 1 回 1.4 mg
/ m2 を(体表面積)を静脈内投与し、これを 2 週連続で行って
3 週目は休薬する。治療は膠芽腫の増悪を認めるまで継続され
る。主要評価項目は 1 年生存率とし、副次評価項目は全生存期
間、無増悪生存期間、奏効率、QOL、安全性とした。安全性は定
期通院時における神経学的所見、理学的所見と採血結果に基づき
CTCAE v4.0-JCOG を用いて評価される。登録期間は 2018 年
1 月から 2019 年 12 月までの 2 年間とし、その後 1 年間は生存
期間を観察する。目標登録症例数は 38 例とした。
一般口演 25
グリオーマ:新規治療
2018 年 10 月 10 日(水) 9:00-10:00
I 会場  仙台国際センター 展示棟 会議室 2
座長:宮武 伸一(大阪医科大学脳神経外科・脳血管内治療科)