マルヤマ タカシ
MARUYAMA Takashi
丸山 隆志 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 非常勤講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 初発膠芽腫患者に対する術後放射線化学療法および自家腫瘍ワクチンを用いた臨床多施設共同試験 |
会議名 | 日本脳神経外科学会第72回学術総会 |
学会区分 | 国際学会及び海外の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎石川栄一, 山本哲哉, 中井啓, 坪井康次, 丸山隆志, 生田聡子, 上前洋二, 大野忠夫, 唐沢克之, 松谷雅生, 阿部竜也, 村垣善浩, 松村明 |
発表年月日 | 2013/10/18 |
開催地 (都市, 国名) |
横浜市 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第72回学術総会 プログラム・抄録集 |
概要 | 3B-SY22-03 シンポジウム:本邦における脳腫瘍に対する多施設共同試験
【目的】 現在施行中の、初発膠芽腫患者術後に対する放射線、テモゾロマイドおよび自家腫 瘍ワクチンを用いた多施設共同臨床試験(UMIN1426)の最終解析結果について報告する。 【対象・方法】 登録適応基準は、16-75歳、テント上の初発膠芽腫、最大限の外科的摘出、 KPS 60%以上、リンパ球数1000以上などとし、プライマリーエンドポイントは全生存率とした。登録した 初発膠芽腫症例24例において、平均年齢は48歳で、術前のKPS中央値は80%、術前の腫瘍最大 径平均値は54mmであった。 【結果】 登録症例24例において、ワクチンとの因果関係が疑われる副作用は、皮膚発赤 21例、発熱3例、頭痛2例、けいれん2例、眠気1例、食欲減退1例と軽微であった。全生存期間 中央値は22.2か月、暫定無増悪期間中央値は8.2か月と前研究と同等以上であった。また、特 記すべき点として、24か月以上の無増悪率(PFS24)が33%であり、長期の無増悪症例が多い 傾向があった。ワクチン症例46例(前研究+本研究)における 無増悪期間の影響因子に関し 多変量解析を行った結果、ワクチン後の皮内反応および研究種が有意であった。 【結語】 ワクチンは安全で、一定の腫瘍再増殖抑制効果をもたらす可能性が示唆された。詳 細な解析結果とともに、本試験の詳細を報告する。 |