シマダ エリコ
Shimada Eriko
島田 衣里子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Fontanと女性 |
会議名 | 第122回日本小児科学会学術集会 |
主催者 | 日本小児科学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
発表者・共同発表者 | ◎島田衣里子, 篠原徳子, 稲井慶, 杉山央 |
発表年月日 | 2019/04/19 |
開催地 (都市, 国名) |
石川県金沢市 |
概要 | *分野別シンポジウム7 心臓病と多臓器疾患:Fontan循環の場合
外科的治療の進歩により成人期に達する先天性心疾患患者は急増しており,多くの単心室血行動態の患者も青壮年期に達するようになった.単心室血行動態患者に対するフォンタン手術後には,その特異的な循環動態が全身臓器にさまざまな影響をもたらすことが知られている.なかでもフォンタン手術後の女性患者が,思春期を迎え,青年期・壮年期になるにしたがって,性ホルモンの変化や妊娠・更年期などのライフサイクルの変化が循環動態とかかわってくることをしばしば経験する.フォンタン手術後の女性患者では初経年齢の遅れや月経周期不順・過多月経などの月経異常などを伴う頻度も多く,卵巣機能異常が存在することが多い.また,妊娠出産においては,妊娠に伴う循環動態の変化による不整脈などの循環器的合併症だけでなく,流産・早産などの産科的合併症の頻度も高く,子宮内胎児発育遅延といった胎児的合併症にも注意が必要となる. 今後も増加の一途をたどるフォンタン手術後患者のなかでも,女性患者の診療にあたるうえで留意すべき点について文献的考察も加えて議論したい. |