ニツタ マサユキ
Nitsuta Masayuki
新田 雅之 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 初発膠芽腫長期生存例への temozolomide 再投与効果 |
会議名 | 日本脳神経外科学会第77回学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎生田聡子, 丸山隆志, 新田雅之, 齋藤太一, 都築俊介, 田村学, 福井敦, 岡本沙織, 川俣貴一, 村垣善浩 |
発表年月日 | 2018/10/10 |
開催地 (都市, 国名) |
仙台市 |
学会抄録 | 日本脳神経外科学会第77回学術総会 プログラム・抄録集 24 |
概要 | 一般口演 9
グリオーマ:グリオブラストーマ 【緒言】膠芽腫の標準的補助療法は依然として放射線併用 temozolomide(TMZ)が用いられている。2015年に TMZ 維持療法期間について 12 コース以上の使用に明確な有利さがないことを報告し、当院では 12 または 24 コースでの治療終了を治療方針としてきた。今回更なる症例集積による 12 コース終了についての妥当性の再検討を行い、またこれらの例が再発を来した際のTMZ 再チャレンジの効果について検討した。【方法】対象 2006-2016 年、成人初発膠芽腫 272 例中 TMZ 標準治療を施行し、無再発で維持療法を 12 コース以上行った 70例(25.7 %)。12 コースの維持治療を終了した群と、それ以上継続した群とで再発までの期間(PFS)、生存期間(OS)をKaplan-Meier 法により比較した。【結果】年齢中央値 47.5 歳、全体の OS 6.2 年、PFS 3.6 年、12コースで終了例 19 例、24 クールで終了 20 例、3 年以上で終了 5 例、その他 26 例は再発まで継続した。12 コース終了群とそれ以上継続した群では生存期間に差はなく(5.6 年 vs 6.2 年,p=0.37)、一方で 12 コース終了群では再発までの期間が有意に長かった(5.4 年 vs 3.1 年, p=0.0308)。12, 24 コースで治療終了した 39 例のうち 22 例が再発、13 例が TMZ の再チャレンジを行ったが、これらの群の再発後 OS は 12.9 ヵ月(平均投与回数 7 回)と比較的良好な成績が得られた。【結論】再発までに TMZ を 12 コース投与が可能な初発膠芽腫では、6.2 年の OS、3.6 年の PFS が期待できる。また 12 コースで投与終了してもそれ以上の投与継続群と同等の生存期間が期待でき、さらに再発時には TMZ の再投与が有効であることが示唆された 一般口演 9 グリオーマ:グリオブラストーマ 2018 年 10 月 10 日(水) 11:00-11:50 F 会場 仙台国際センター 会議棟 3 階 白橿 1 座長:淺井 昭雄(関西医科大学脳神経外科) |