コグレ トモヒト   Kogure Tomohito
  小暮 智仁
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル 心房中隔欠損症のデバイス閉鎖における透視計測の意義
会議名 第54回日本小児循環器学会総会・学術集会
主催者 日本小児循環器学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎森浩輝, 杉山央, 石井徹子, 小暮智仁
発表年月日 2018/07/06
開催地
(都市, 国名)
横浜市
概要 *ポスターセッション34
カテーテル治療 2

【背景】心房中隔欠損症経皮的閉鎖術のデバイスサイズ選択の際、通常経食道エコーあるいは心内エコー(ICE)による計測値を用いるが、画角の制約やプローベと心房中隔の位置関係から正確な計測が難しい場合がある。透視による計測と ICEによる計測の関係を検討した。【方法】2016年12月から2017年12月までに経皮的心房中隔欠損症閉鎖術を施行した連続38例において ICEでの計測と透視画像での計測値の比較を行った。透視画像は正面(AP)側面(LT)でサイジングバルーンの waistの距離を stop flow/stretchで計測した。 Speamanの相関係数、Bland-Altman解析を行った。値は中央値[四分範囲]で示す。【結果】男性14名(36%)、年齢30[8-65]歳、肺体血流比 2.2[1.8-2.6]。欠損径13.0[10.5-15.0]mmで拡大幅は stop flowで+3.0[2.0-4.8]mm、 stretch で+4.0[2.3-4.5]mm。 stop flowの計測は ICE16.0[12.0-19.2]mm、 AP 16.5[12.2-19.0]mm、LT14.3[10.3-14.8]mm。相関係数 rは AP0.98、 LT0.99、 Bland-Altman解析では ICEと APの差の平均-0.5mm、 range of agreementは-3.8~2.8mm、 Stretchでは差の平均-0.8mm、 range of agreementは-3.5~1.9mmであった。【考察】透視画像は投影像であることから ICE計測値よりやや小さい値をとることが多いが平均0.5mmであり許容できる。透視による計測は測定が客観的かつ簡便である。透視法による計測は TEE/ICEでballoon sizingの計測が困難な例への適用や留置デバイス( Amplatzer/Figulla Flex II)と留置形態(closed/Ashape)を考慮した適用が期待される。【結論】透視画像での計測値は ICEに概ね一致しデバイス選択の根拠となりうる。